JCulP の学生は1年次に必修基礎演習を履修します。日本学生(JS)、海外学生(OS)に授業の様子を聞きました。
授業の雰囲気や個人研究の内容は?
Kanon ほとんどの授業でディスカッションやプレゼンテーションがあるため、学生はみな能動的で、互いの考えに触れて理解を深めています。先生方も学生全員の名前を覚えて、きめ細かくサポートしてくださいます。授業の課題が多く大変ですが、読む力や書く力、英語での思考能力が鍛えられている実感があります。個人研究は「富士山と表象」をテーマにリサーチペーパーを作成しています。
Jeonghoon 学生はそれぞれ異なるバックグラウンドを持つため、ディスカッションでは多様な意見が出て議論が膨らみます。クラスサイズが比較的小さく、互いに打ち解けた関係を築きやすいのも魅力です。個人研究は、1954年公開の映画「ゴジラ」と戦後日本の関わりをテーマにしました。文学や映画、アニメ、娯楽など、さまざまな分野から関心のあるテーマを選んで研究できるのもJCulPの良さです。
語学のレベルについて
Kanon 私は大学入学まで海外生活や留学の経験はなく、語学面で不安はありましたが、仲間や先生方、TAの助けを借りながら、英語での授業を理解することができています。学術的な英語力を基礎から身につけられるカリキュラムのおかげで、この1年で英語力がかなり伸びました。授業では積極的に発言することを心がけています。
Jeonghoon 日本で生まれ育ちインターナショナルスクールで教育を受けてきた私は、日本語の学術的ライティングや漢字を学ぶ科目も履修しています。卒業までには日本語への苦手意識を払拭したいと思っています。
JSとOSで、視点や価値観の違いを感じることは?
Kanon OSの学びに対する積極的な姿勢にはいつも触発されます。ディスカッションを通して、自分にとっての「当たり前」が、そうではないと知ることもあります。以前、OSの1人が「似た形状のトイレは世界各地にあるのに、なぜ『和式』と言うのか」と発言し、和式トイレは日本固有のものという自分の思い込みに気付かされました。
Jeonghoon 日本文化を学ぶという同じ目的を持つ者同士、JSとOSの違いを特に感じることはありません。努力を重ねるJSの姿に、OSも刺激を受けています。これからJCulPに入る人たちにも、グローバルな視点で日本文化を学べる、この素晴らしい環境を最大限に活用してほしいと思います。
Global Studies in Japanese Cultures Program(JCulP:国際日本文化論プログラム)