「国際日本学」を英語で学ぶプログラムが文化構想学部で2017年度よりスタート
文化構想学部では2017年度より、英語学位プログラムGlobal Studies in Japanese Cultures Program(国際日本文化論プログラム)が新設されます。日本文化を世界的な視野のもとに学び、その成果を広く世界に向けて発信することを目指すプログラムです。
プログラムの詳細は以下よりご確認ください。
Global Studies in Japanese Cultures Program(国際日本文化論プログラム)
スーパーグローバル大学創成支援事業に基づき
「国際日本学」の研究拠点活動を展開
文化構想学部で新たにスタートするこの英語学位プログラムは、スーパーグローバル大学創成支援事業(略称SGU)に基づいて早稲田大学が展開する「国際日本学」の研究拠点活動の一環です。SGUは、文部科学省が世界レベルの教育研究を行うトップ大学や国際化を牽引するグローバル大学に対し重点支援を行う事業で、その中でも早稲田大学は、世界の大学ランキングでトップ100を目指す力のある大学を対象としたSGUトップ型(タイプA)に採択されています。早稲田大学は、SGUに基づく具体的な取り組みとして、「国際日本学」をはじめとする国際的に評価の高い研究6拠点に特に力を入れています。「国際日本学」を通して、早稲田大学は世界とダイナミックにつながります。
「変体仮名」の美しさを再発見できるアプリ!
UCLAと共同開発しリリース
「国際日本学」の取り組みの一つとして、早稲田大学文学学術院は2015年秋、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と共同開発した無料スマートフォンアプリ「変体仮名あぷり」をリリースしました。
変体仮名とは、平安時代から近世まで広く使われていた日本の伝統的な文字で、「源氏物語」をはじめ多くの古典で使用されています。しかし現代では、読めるのは研究者や専門家など一部の人に限られていました。そんな変体仮名の読み方や字母(元となる漢字)をゲーム感覚で楽しく学べるのがこのアプリの特徴。「日本の伝統的な文字」と「最先端のテクノロジー」を組み合わせた斬新な切り口が反響を呼び、多くのメディアで紹介されました。アプリの英語版もUCLAによって世界に向けて配信されています。
“The Hentaigana App” Android iOS
共同シンポジウムや講演など
海外と連携した多彩な取り組みを実施
「国際日本学」の研究活動は、早稲田大学文学学術院と、アメリカのコロンビア大学やUCLAをはじめとする海外の日本文化研究拠点との緊密な連携のもとで展開されています。2015年3月には国際シンポジウム「NEW HORIZONS IN JAPANESE LITERARY AND CULTURAL STUDIES」をニューヨークのコロンビア大学で共催。同5月にはUCLAで国際シンポジウム「TOKYO TEXTSCAPES」が開催されました。
海外からの招聘教員による授業や訪問研究者による短期集中講義なども行われています。2015年7月には、日本近代文学研究の第一人者であるシカゴ大学のマイケル・K・ボーダッシュ教授を招いて2日間にわたり講演会を開催。日本のポピュラー音楽や夏目漱石に関する連続講演に、学生や教職員など多くの参加者が熱心に聞き入りました。今後も教員や学生の海外提携校派遣をはじめ、「国際日本学」のさらなる発展に向けて仕組みを拡大していきます。
国際シンポジウム「NEW HORIZONS IN JAPANESE LITERARY AND CULTURAL STUDIES」実施報告