School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

【卒業生インタビュー】井上 泉さん:SILSで培った英語力をベースにMBA留学を経て総合商社で投資関連業務に携わる

  • 暁星高等学校 2009 年 3 月卒業
  • 早稲田大学国際教養学部 2013年3月卒業
  • 日本発条株式会社 2013 年 4 月~2016 年 8 月
  • Cornell University MBA 2016 年 8 月~2018 年 5 月
  • EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 2018 年 7 月~2022 年 1 月
  • 丸紅株式会社 2022年 2 月~現在

 

― 現在の仕事について教えてください。

私は現在、総合商社の丸紅株式会社に勤務しています。リスクマネジメント部という部署に所属しており、事業投資案件の審査や PMI(Post Merger Integration)支援に携わっています。具体的には、「この案件は目標とする収益を達成できるのか」、「目標達成にあたってリスクはあるのか、あるとしたらどのような対策を取ればよいのか」といったことを考えるのですが、営業部の方が現場で熱意をもって仕込まれてきた案件に対し、コーポレート部門としてどのように専門性を提供しつつ審査・支援を行うか日々頭を悩ませています。その中でも、商社が取り組む案件は様々な国に跨っていることに加え、内容も非常に多岐に渡ることから、毎回新しい気づきを得ることができ、飽きることなく仕事に取り組めています。

 

―  進路を選択したこれまでの経緯についてお聞かせください。

私が SILS を卒業した 2013 年 4 月に、日本の強みである製造業に貢献したいという思いから、日本発条株式会社という自動車部品メーカーに入りました。入社後は日本の自動車産業の強さや、工場の現場力の高さを実感しながら働いていましたが、さらにグローバルな環境に自分を置いてみたいと考え、アメリカ NY 州の Cornell University に MBA 留学しました。そこでは世界中から集まった優秀なクラスメイトとともに学び、卒業後は EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社にて M&A・PMI 関連のコンサルティング業務に携わりました。クライアントに対し第三者としてアドバイスを行うコンサルティング業務も非常に学びの多い仕事でしたが、M&A を実際に行っている会社において、より現場に近いところで仕事がしたいと考え、丸紅株式会社に入社しました。

コーネル大学の卒業式

 

―現在実際にその道に進みやりがいに感じていることはありますか?

SILS 卒業時には日本の強みである製造業に貢献したいという思いを持っていたものの、今現在は違う業界に来てしまっているのですが、世界各地で投資を行い、海外の成長を日本に取り込んでいる総合商社においても、日本に貢献できているというやりがいを感じます。また、MBA で学習したファイナンス関連の知識や、コンサルティング業務で得たM&A 関連の知識が、割とダイレクトに活かせる業務内容であることも、現在の仕事のやりがいに繋がっていると思っています。

 

― SILS での学びと大学院進学や就職先との関係性があれば教えてください。

SILS では経済学・会計学を中心に履修していましたが、文系職種に就職するにあたり、それらの知識はとても有用でした。そして何より、SILS で得た英語力はとにかくその後の人生に役立っていると感じます。SILS に入るまで海外経験が旅行程度しかなかったものの、非ネイティブスピーカーとして「こう話したら自分の考えが伝わりやすい」という方法が掴めたことや、「完璧でなくても自信をもって喋ればいいんだ」という感覚を持てたことが大きかったです。また、MBA 留学の受験では GMAT や TOEFL といった英語の試験や、英語での面接が必要でしたが、大きなハードルを感じることなく取り組めました。

 

―今にして感じるSILSの強みを教えてください。

SILS の魅力は、「強制的に自分を新しい環境に置けるところ」だと思います。もし私が他の学部に入学していた場合、自分の意思だけで留学することはなかったと思いますし、多様なバックグラウンドを持った学生と勉強したり遊びに行ったりすることもなかったと思います。SILS に入ったことで、最初はびくびくしながらもそれらを体験し、段々楽しくなってきて、確実に人生が豊かになったと思います。実はプライベートでは外国人と結婚しているのですが、SILS に行っていなかったらこの意思決定ができたかも分かりません(笑)。

 

― SILSを目指す高校生へメッセージをお願いします。

「計画された偶発性理論」という理論があります。これは、「個人のキャリアの 8 割が、本人の予想しない偶然の出来事で形成されており、その偶然をポジティブに捉えて活かすことが重要」というものですが、私はこれは人生においても同じだと感じています。そして、SILS はその偶然がものすごく起きやすい場所だったのだな、と今になって思っています。本当に多様なバックグラウンドを持った人が多いので、初めて出会う人や初めてする体験に多く恵まれると思います。入学前からは想像できないような、新たな価値観を持った自分に出会えると思いますので、ぜひ多くの人にこの体験をしてほしいと思います。

掲載情報は、取材時点のものになります。

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