School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

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【ご報告】20周年記念祝賀会:卒業生によるトークセッション

本記事では、20周年記念祝賀会で実施された卒業生によるトークセッションの様子をレポートいたします。

トークセッションにご協力いただきましたのは、2023年に国際教養学部を首席で卒業され、現在はBofA証券株式会社に勤務されている片桐正雄さん、2009年に国際教養学部を卒業され、現在は国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)に勤務されている矢部あずささん、そして祝賀会の司会もご担当いただいた株式会社フジテレビジョンのアナウンサー鈴木唯さんの3名です。

3名の皆さまには「SILSを卒業した今」をテーマに、SILSでの学びや思い出、現在のお仕事、SILSでの経験が生かされた場面についてお話いただきました。


SILSを選んだ理由、SILSでの学びについて教えてください。

片桐さん:
高校時代からデータサイエンスやプログラミングを金融業界に応用したいと考えていて、総合的に学べる環境にあるSILSを選びました。SILS入学後は、経済、金融、データサイエンス、物理系の授業をとっており、SILSの授業の幅広さを実感していました。

矢部さん:
文系に進むか理系に進むか迷っていました。ですので、幅広く学べるSILSを選び、学部生時代は文理両方の授業を履修していました。

鈴木さん:
自分は、いわゆる純ジャパなのですが、小学生の頃から英会話教室に通っており、英語で色々なことを学べる環境がすごく好きでSILSを選びました。入ってからはSILSに入るという目標を達成したこともあり、迷える子羊状態で、プログラミングや数学史など、かなり色々なものをとっていました。

 

キャンパスライフはどうでしたか?

鈴木さん:
とにかく英語に自信がなくて、言語の壁が大きくありました。
そんな中で、SILSの学生はみんなオープンマインドで、心を開いて話しかけてくれることが多く、困ったことがあっても、みんなに助けられたし、みんなに受け入れてもらえたので、本当にありがたかったです。

片桐さん:
確かに、ラウンジにひとりでいることがあっても、いろんな人から声をかけてもらえました。
SILSにいると、本当に世界中の学生と友達になれますね。

矢部さん:
私もいわゆる純ジャパで、英語で議論するハードルがすごく高いな、と思っていました。
ですが、SILSでは英語ができないことを悲観する人はいなくて、だんだん開き直ってきて、英語は上手くなくても伝えることが大事なのだと気づかされました。
また早稲田は、図書館などひとりでいても楽しめる場所も充実しています。みんなで集まって楽しむこともできるし、ひとりで楽しむこともできる、すごくバランスのいい環境だったなと思います。

現在はどんな仕事をされていますか? 現在の仕事に就かれたきっかけがSILSにありましたらそちらも教えてください。

矢部さん:
JAXAの広報部に所属しており、現在は全体の広報事業計画を担当しています。企画の立案、予算の管理、輸出管理、海外機関との調整などをしています。
大学3年生のときに履修したScience Journalismという授業を通じて、理系か文系かではなく、両方を生かせる仕事があることを知ったことが、今の職につくきっかけの一つになったと思います。

鈴木さん:
フジテレビでアナウンサーの仕事をしています。朝の生放送「めざましテレビ」でエンタメ担当をしており、取材に行って話を聞いたり、音楽番組のナレーションやトーク番組のMCの担当をしたりもしています。
留学に行ったときに、インターンシップも単位に換算されるということで、インターンシップをすることにしたんです。昔からテレビが大好きで、メディア系のインターンシップをしようと思い、新聞社のインターンシップに挑戦しました。そこでの仕事が楽しく、帰国後はメディア系の授業をとるようになりました。
留学中に自分のやりたいなと思えることに出会えて、帰国後もそのやりたいことに関連した授業を選べる環境が整っていたことはとてもよかったなと思います。

片桐さん:
Bank of America Securitiesでプログラマーとして売買システムの開発をしています。
毎日プログラムを作成していることが多いと思われがちですが、半分以上が同僚や関係各所とのコミュニケーションを行うことで成り立っている仕事です。

 

SILSでの経験が今の仕事に活かされている場面はありますか?

片桐さん:
仕事で英語を使うことが多いのですが、英語も各国によって発音だったり、使い方だったりが異なります。SILSで留学生と一緒に学んでいた環境が役立ちましたし、SILSで学んでいた金融の知識は、業務上で取得しなければいけない資格試験の勉強にも役立ちました。
また会議中は、”Why are you here at this meeting?”と理由を尋ねられることも多くあります。
学生時代に所属していたゼミでは、「なぜそうなる」「なぜそう思う」と聞かれることが多くあり、そこで鍛えられた結果、「なぜ」を考えるようになったことで、今も「なぜ」に対して臆することなく答えらえるようになったかなと思います。

矢部さん:
打ち合わせやメディア対応など、外部の方とのやり取りが多く、コミュニケーションが肝です。
SILSの理念であるLiberal Artsでさまざまな学問を勉強し、そのうえで専門性が成立しているということを知っていること自体が役に立ちました。

鈴木さん:
テレビは実際に起こったことを伝えるのがベースにあります。人から話を聞いて深堀りして、テレビのネタにします。そのため、人から話を聞くことがとても大切です。SILSは自分とは違う考え方、生き方をする人たちがたくさんいたので、自分のことも受け入れてもらえるし、自分も自然といろんな生き方を受け入れられるようになっていました。特に、取材をするにあたって聞きづらいこともあります。ですが、聞かないと事実を伝えられないこともあります。難しいコミュニケーションをとるときのコミュニケーションの取り方はSILSで学べたのではないかと思います。

 

 


片桐さん、矢部さん、鈴木さんからは大変有意義なお話を伺うことができました。
今後の皆さまのご活躍を国際教養学部としても祈念いたしております。
ご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

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