School of International Liberal Studies早稲田大学 国際教養学部

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岩内 章太郎(IWAUCHI, Shotaro)

  • 札幌南高等学校 2005年3月卒業
  • 早稲田大学国際教養学部 2010年3月卒業
  • 早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科修士課程2015年3月修了
  • 早稲田大学大学院国際コミュニケーション研究科博士後期課程2018年3月修了
  • 早稲田大学国際教養学部助手 2015年9月~2018年3月
  • 早稲田大学国際教養学部助教 2018年4月~2018年8月
  • 豊橋技術科学大学総合教育院准教授 2021年4月~現在

 

 ― 現在の研究内容や職場での様子を教えてください。

研究内容としては、哲学の中でもフッサール現象学と、現代実在論におけるマルクス・ガブリエルの新実在論を扱っています。アカデミズムの学術研究的な側面もありつつ、実際の文化や宗教の普遍性の可能性を考える側面もあります。他に哲学に関する書籍を出版したり、授業(技術者のための英語、文化論、コミュニケーション論)やフッサール現象学などの研究に加えて、学生の学業や進路に関する相談にのることも大切な仕事です。

 ― 大学院への進学はどのように決意したのですか。また、今の研究・仕事について、どのような点にやりがいを感じていますか。

もともと哲学に関心があり、国際コミュニケーション研究科への進学を決意しました。哲学の専門領域においては、根本的な問いとしての社会の意味や価値を考えられること、また、研究一般としては、「好きなことをやっていられること」-日常の業務もありますが、基本的には、自分のやりたいことができているという喜びはあります。一般の人に向けて哲学を伝えることや、哲学が若い人の実存や生き方にとって何かになるという直観がやりがいにつながっていると思います。

 ― SILSでの学びと、現在の仕事はどのように関連していますか。

SILSでは、竹田青嗣教授*のもとで哲学を学んでいました。政治学や文学、映画、恐竜、エジプトの古代文明などのほかの学部ではできないようなものが教養として身につきました。本を書くにあたって、さまざまな視点を組み入れることができるのは、SILSでの学びが活きていると思います。フッサールしか学んでいなければそのことしか書けませんが、アニメや映画について学んでいればそれを取り入れることもできるし、心理学や社会学、文学の文献を参照することもできます。竹田青嗣教授、池田清彦教授*、加藤典洋教授*に領域を超えた勉強の仕方を教わりました。それらが現在の研究活動にもつながっていると感じています。

*現在は退職されています。

 ― 今振り返ってみて思うSILSの強みや魅力は何でしょうか。

英語、多様性、学際性が一般的には魅力とされていると思います。私が3期生だった当時、「浅く広くやっても意味がない」と、SILSの教養教育には批判もありましたが、今、少しずつSILSの卒業生が研究領域でも活躍をみせていて、その批判はまったくの嘘だということが証明されたと思っています。SILSでも専門領域に進むことはできるし、ほかの学部-例えば哲学なら文学部など―とは違った方法で専門領域を開拓できることを、私は自分自身が証明していると思っています。自分のまわりのSILS出身の研究者も同じです。SILS、そして進学したGSICCSには、各領域の一流の先生がいました。その先生方と話ができたのはいい経験でした。

― 最後にSILSを目指す受験生のみなさんにメッセージをお願いします!

アピールをする必要が問われるほど、SILSはすでに認知されていると思います。SILS創立から、卒業生によってSILSの良さが(企業などの場で)実証されていますから、あえてアピールする必要はないと思っています。メッセージとしては、このような実績を鑑みて、安心してSILSに入ればいいということ。新しい挑戦をして新しいSILSを自分たちで作っていってほしいです。卒業生の功績はSILSの基盤としてすでにありますが、それにとらわれる必要はないと思っています。

掲載情報は、取材時点のものになります。

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