幸せな未来を ともに創り出そう
~主体的に学ぶことから、可能性は広がる~
間口の広さが特徴である地理学を基に、
人口を鍵として持続的な社会について考える。
私の専門分野は地理学の一分野である人口地理学です。もともと社会の持続可能な発展に関心があったところ、過疎化が進む日本の離島の中でも例外的に人口が維持され、若者が多く暮らす小呂島(おろのしま)(福岡県)に出会い、その社会について学ぶ機会を得たことが本格的に研究の道を志すきっかけとなりました。最近は、人口減少が進む日本で、どのような地域で人口が維持されていくのか、そのメカニズムはどのようなものか、をテーマにしています。
思考を理論的・実証的に積み重ね、
社会現象への理解を深める。
研究の魅力は、疑問を持ち、それを解明することで知識が増えていくことの喜びにあります。その喜びとは、自分一人だけのものではなく、身近な人々や関心を同じくする人々、あるいは未来の人々とも共有できるようなものです。どんなテーマでも教える地理学の特長を活かし、理論的かつ実証的に説明を尽くすという研究スタイルを学ぶことは、社会現象への理解を深めるだけでなく、実社会を生きていく上でも有用なものとなるでしょう。
主体的に学ぶ場としての大学選び。
未来は多くの可能性に満ちています。皆さんは、そのような未来に向かって歩みを進め、そして世界を形作っていきます。この先何年・何十年と経ってから振り返った時に、これで良かったと思えるような人生としていくためには、常に学びながら主体的に判断を重ねていくことが大切です。どの大学や学部、専門分野に進むのか、自分自身が納得できる選択をして欲しいと思います。
山内 昌和 Yamauchi Masakazu
●社会科地理歴史専修 准教授
1973年に長崎県で生まれ、後に父親の故郷である沖縄県に転居する。沖縄県立開那高等学校を卒業後、大学進学を機に以後は東京都内に居住する。東京大学の学部、大学院を経て国立社会保障・人口問題研究所の研究員として約14年勤務し、その間に同研究所が公表する地域別の将来人口維計や政府統計の作成に従事する。2017年から現職。