School of Education早稲田大学 教育学部

【英語英文学科】 英語教育におけるテストと評価の位置づけ

科目情報

  • 科目名 :Language Assessment for Classroom Teachers
  • 科目区分:専門選択科目
  • 執筆者 :宗廣隆志 (英語英文学科)

実は奥が深いテストと評価の関係性

皆さんは英語教育・英語学習というと何を思い浮かべますか?以前までは「文法・語彙・構文・解釈を学び、長文を読み、それらを聞きとれるようにすること」と考える方が多かったのですが、グローバル化に伴い4技能が注目を集め、SpeakingやWritingなどのアウトプットスキルを重視している方が増えてきました。大学受験を控えた皆さんはこのような4技能型の試験を受けたり、志望校の英語の対策をしたりしているかと思います。このような人生を大きく左右するテストに限らず、学校で行われている定期テストや小テストも含めて、次の問いについて考えてみてください—英語教育における『テスト』の役割とはなんでしょうか?この授業ではテストを「作る」側の視点から、テストとその評価がどのような影響を学習者に与えているのかについて学びます。基本的に学生はテストを「受ける」側ですのであまり実感がないかもしれませんが、実は先生方や民間業者が作るテストには必ず学習を促す「意図・工夫」があり、それを保証する「根拠」があるのです。「英語はコミュニケーションの手段だから、テストなんて必要ない」という考え方も一理ありますが、「自身の英語の習熟度を確認し、今後の学習の見通しをつける」という点では、やはり「テスト」と「適切なフィードバック」が必要なのです。この授業を通して、学生は上記に関する理論的背景を学び、それらに沿って実際にテストを作り、評価の基準を設定し、フィードバックを行います。つまり、「テストとその評価」という比較的新しい観点から、実践的な形式で英語学習に切り込むことができるのです。他者を評価するということは、自分を客観的に分析することにもつながりますので、教師を目指している方だけではなく、言語学習全般に興味がある方もぜひ履修してみてください。

受験生の皆さんへ:頑張りすぎにご注意を

新型コロナウイルスの影響で状況が刻一刻と変化する中、受験生の皆さんは不安と戦いながら日々勉学に励んでいるかと思います。本来であれば「全力で頑張ってください!早稲田で待ってます!」と明るく声をかけたいところではありますが、このようなご時世ですので精神的につらい方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。激励の言葉は他の方に任せて、私からはこの言葉を贈りたいと思います—「自分を大切に」。常に全力では息切れしてしまいますので、適度に休憩を入れ、人とのつながりを大切にしながら毎日を過ごしてほしいと思います。

 

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