School of Education早稲田大学 教育学部

【初等教育学専攻】 早稲田の初等教育学専攻にしかできない学びがここにある

科目情報

  • 科目名 :初等教育学基礎演習Ⅰ
  • 科目区分:1年必修
  • 執筆者 :三枝桃子 (初等教育学専攻)

実践的活動を通して、自分にとっての理想の教師像について考える

この授業では、小学校教育を、教育実践を構成する要素や視点(「子ども」「教師」「教材」「環境」)から考察することによって、その意義と特性を再認識するとともに、自身の教師論を構築していくことができます。なぜ私がこの授業を紹介したかというと、この授業には初等教育学専攻でしか経験できない要素がたくさん詰まっていると感じたからです。まず一つ目が、お互いの意見を共有する場が多くある点です。初等教育学専攻の学生は約30名と非常に少ない人数であるため、全員と顔を合わせて話し合える機会が多々あります。この授業でも、例えば、自身が受けてきた小学校教育で良かった点と悪かった点を、それぞれ思いつく限り挙げていく、ブレーンストーミングや、そこで出た多くの意見をグループ化し、整理していくKJ法を使いました。授業全体のまとめでは、メンバーの組み合わせを変えながら4・5人単位の小グループで話し合いを続ける、ワールドカフェを行い、「私にとっての理想の教師像」について多くの人と意見を共有しました。このような場面は、自分たちの経験やアイデアを基に授業が広がっていくことを実感できる場でもあり、より主体的・対話的に取り組むことができました。また、考えたことを自分の中だけで留めておくのではなく、他者と交流し、お互いの意見を共有することで、自分だけでは思いつかないような意見やアイデアにも触れることができ、自分の考えをさらに深めることができました。そして二つ目が、学んだことを実践する場があることです。この授業では、教育実践を構成する4つの要素(「子ども」「教師」「教材」「環境」)についてそれぞれ学び、その視点を持って実際に小・中学校に出向き、授業観察する経験をしました。学んだことを実践に移すことで本当に身についたし、座学だけではわからない部分まで知ることができました。何よりも、教育実習の前に実際の教育現場に触れることができるのは、初等教育学専攻にしかない貴重な体験だと思います。このような早稲田の初等教育学専攻にしかない授業を通して、小学校教育について学ぶことができたと同時に、教師とはどのような存在なのか、自分にとっての理想の教師像とはどのようなものかを考えることができました。

受験生の皆さんへ:これまでと大学との違いは「自由」である

私は大学に入学して初めて、今まで自分はなんて恵まれた環境にいたのだろうと実感しました。小・中・高の時は、学校に行けばいつもの友達と先生、授業、宿題があるのが当たり前で、何も考えずに過ごしていました。しかし、大学は全く違いました。全く違う場所から来た学生が何人も集まり、どの授業を選択するか、出席するのかしないのかも全て自分の判断に委ねられます。自由になったことでできることもたくさん増えましたが、主体的に自分から動いていかないと何も得られないことも知り衝撃を受けました。皆さんも今は受験のために決められた勉強をしているかもしれませんが、大学に入学した途端、自分に必要な学びは何か、いつどのくらい勉強するのかを全て自分で決めることになります。今のうちから、自分は大学で何をしたいのか、どのようなことを学びたいのかを考え始めておくことで、大学生活の「自由」を上手に活用できると思います。皆さんがどのような考えを持っているのか、共有できるのを楽しみにしています。

 

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