Graduate School of Commerce早稲田大学 大学院商学研究科

その他

2011年9月修了
■若林利明さん
■会計専修

voice_ma_042011年9月修士課程修了
若林 利明さん

(会計専修 現代財務分析研究指導)

早大商研への進学を決めたのはどのようなきっかけからでしたでしょうか?

修士論文を書きたいと思ったからです。商学部では3年次からゼミに所属します。ゼミでは試験や単位のための勉強とは違い、学問として勉強することの面白さを体感することができました。そのうちに、論文を自分でも書いてみたいと思うようになりました。そこで少なくともあと2年間使って、修論を書こうと決意したのです。
修論を書くことは、徹底して自己の興味「だけ」を掘り下げる、エゴイスティックな労働でもあります。もちろん、良い論文は学問的にも社会的にも意義があるのですが、たかが修士の学生が学問的価値のあるものを生み出すことなどは、ほぼ無いでしょう。
しかし、熟考する時間を持てることが大事なのではないかと感じています。論文を書き上げる過程で己と語らい、一本の論文を介在して他者と語らう。人生の中で、ここまで自分の思考と深く向き合わざるを得ない時期を持つことを、私はとても贅沢だと思います。

商学研究科の授業はどうですか?

大学院の授業は少人数かつ学生と教員の双方向のやりとりから成立していますので、毎時間確実に予習をしておくこと必要になります。例えば論文を輪読する形式の授業であれば、特に指示がない限り最低限論文の要旨を理解する、前提となる知識が不足しているのであれば、マスターしておく、などと言ったあたりです。とは言っても、完璧に予習をしておく必要はないと思います。これは私の個人的な見解ですが、授業中に、先生や友人から学んだ方が圧倒的に効率が良く、情報量も多いと感じます。しかし、自分ばかりが情報を受け取って、仲間に対して何のアウトプットも提供できないのはアンフェアでしょう。そこは義理と人情なのです。
自分一人でできることなんて限られています。しかし、その「限られたこと」をサボらずにやる根気が必要となるのでしょう。

商研に来てよかったと思うことはありますか?

切磋琢磨し会える仲間と、尊敬できる先生や先輩に出会えたことです。私は9月入学だったので、馴染めるかどうか不安でした。高校や学部時代にも、様々な人がいましたが、実際接するのは大体同じくらいの世代の中で似たような目標、価値観を持つ人です。しかし、商学研究科で接することとなる人達は世代も国籍も目標も価値観も様々です。それぞれ忙しいので、ともすれば人間関係が希薄になりがちであると考えていました。ところがそれらは全て杞憂に終わりました。目標やバックボーンが大きく異なっていても、お互いを理解し高め合う空気があったからです。また、先輩や先生方も大変温かく、親身になって相談にのったり、指導したり、議論に付き合ったりしていただいております。

最後に、進学を検討されている方へのメッセージをお願いします

可能であれば、推薦で入試を受けられることをおすすめします。理由は3つあり、まず、自分のことをよく理解してくださっている先生の指導を受けられると、研究がスムースに進むであろうと思うからです。次に、入試を突破するための勉強と、入学してから必要になる勉強は異なっているからです。入試勉強をするくらいなら、早いうちから学部の卒論のテーマを決めて十分時間をかけて書く方が良いと思います。最後に早稲田の商研は大抵の分野で一流を目指せる環境にあると思うからです。
そして、自分探しは学部の間に済ませてください。進学しても悩むことはありますし、修了後の進路を検討する時間ももちろんあります。しかし、一から探す暇はありません。少しでもやりたいことがあるなら、学部の間に全てチャレンジしてみてください。サークルも、バイトも、資格試験も、就活も、興味があるならやればいいと思います。しかし、進学後は腹を括って、懸命に勉強する覚悟が必要です。楽しいだけが勉強ではありません。修了後どのような進路をお選びになるとしても、この覚悟がないのであれば二年間を棒に振ることになるでしょう。
最後は脅しみたいになりましたが、早稲田の杜にそびえ立つ大木のようなこの11号館で、皆様と学び合えることを楽しみにしております。

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