Graduate School of Commerce早稲田大学 大学院商学研究科

その他

2015年3月修了
■王 欣瓊さん
■理論・計量専修

voice_ma_162015年3月修了
王 欣瓊さん
理論・計量専修 応用マクロ経済学研究指導

中国湖北省の武漢出身。長江大学で英語と日本語を学び、卒業後の2011年10月に来日した。約10カ月間、日本語学校に通いながら大学院進学の準備を進め、13年4月に早稲田大学大学院商学研究科商学専攻修士課程に入学。

研究の先に見えてくる社会と経済の実像を確かめたい

語学を「ツール」に 専門性を身につけたかった

高校生のときに旅行で来て以来ずっと日本が好きで、大学では英語と日本語を学んでいました。ただ、語学は何かをやるための「ツール」に過ぎない、それを使って何か専門性を身につけたい、という思いがずっとあって。それで大学卒業後、日本の大学院に進学して、かねてから興味があった経済を学ぼうと決めたのです。

大学院進学となればもっと日本語をブラッシュアップしなくてはなりませんから、来日後は予備校で受験準備を進めながら、日本語学校にも通い続けていました。進学先にここ商学研究科を選んだのは、ある教授が中国経済の分析をテーマに書かれた論文を読んで、「この教授のもとで学びたい」と思ったから。今、指導教官をしていただいているのがその教授です。

バブル時代の日本を通じて 現代中国の課題を見つめたい

大学で経済をやっていたわけでもなく、まったく一からのスタートなので、勉強は正直なところとてもハード。学校で専門的な研究をするのと並行して、自分で本を読んだりと基礎的な知識を身につけるための努力が欠かせません。大学の図書館では資料が自由に借りられるし、自分では持っていないコンピュータソフトなども使えるので、とても助かっています。

応用マクロ経済学は、国の経済政策が人々の生活にどんな影響を与えるのか、国家間の経済格差を縮小していくためにはどんな政策が必要なのかといったことを分析・研究するもの。今は教授に指導いただきながら修士論文のテーマを検討しているところですが、一番興味があるのは「経済成長」、それも日本のバブル経済です。  近年、中国は急速な経済成長を遂げていますが、そのスピードの速さゆえに、経済格差が拡大するなどさまざまな面で「バランスが取れていない」危うさがあります。好景気はいつまでも続くものではないし、それが途切れたときにどうなるのか……。同じような状況にあったバブル期の日本経済を分析することで、見えてくること、参考になることがたくさんあるのではないかと考えています。

研究と実社会とが 「つながっている」実感がある

ゼミ以外の講義では、実際に企業や工場などを見学する機会がたくさんあるのが魅力です。中国の企業との違いも見えて興味深いし、自分の学んでいることが実社会と「つながっている」実感が持てますね。計量分析ソフトの使い方など、修了後にも役立つ実用的な講義があるのも助かります。

学部時代との違いは、やはり「より深く学ぶ」場だということ。周囲の友人たちもみんな、それぞれの専門分野でとても努力しています。その姿を見ているだけで刺激になるし、同じ中国や他の国からの留学生も多いので、視野が広がる出会いもたくさんありますね。

修了後は、日本での就職を考えています。将来的には中国に戻るつもりですが、その前に自分が研究してきたことが本当に実経済に当てはまるのかを、この目で確かめてみたい。そして、グローバルな経済の動きを、もっともっと目の前で見てみたいと思っています。

日本の経済成長の軌跡から中国の未来が見えてきます

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