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「村上春樹ライブラリーカフェ」近況報告#1 

カフェの経営に挑む学生たち

2021年度入学式における「芸術功労者表彰挨拶」が注目された村上春樹氏。村上春樹文学の研究拠点となる「国際文学館」は、新たな試みに挑みながら開館に向けて準備中だ。その一つが「村上春樹ライブラリーカフェ」プロジェクトである。村上春樹氏は、本学在学中にご夫婦でジャズ喫茶を開業し、専業作家となるまで経営されていたことは広く知られているが、その追体験とも言えるまたとない舞台が用意された。館内のカフェ運営を学生に任せるべく、その経営者を公募により選定するに至った。手を挙げた学生たちの素顔とは。

4月も終わりを迎える頃、カフェの経営学生は収支計画を練り上げて、4号館にやってきた。

カフェ経営者として活動を始めた3人を紹介したい。
カフェプロジェクトの立ち上げを担った柴田晴香さん(2021年3月政経卒)からバトンを受け取ったのは、市原健さん(教育学部3年)、石丸紗羽さん(文化構想学部4年)、林楽騏さん(政治経済学部1年)。公募によって選ばれた学生である。

市原さんは、最初に顔合わせをした日から、隠しても隠してもエネルギーが溢れ出てしまっている、そんな印象を受ける学生である。物腰の柔らかさの中にも、秘めた芯の強さ。彼はバリスタ経験があるので、コーヒーには人一倍のこだわりがあるだろう。経営者3人の代表(リーダー)を務めている。

 

石丸さんは、「人と人」、「人と文学」をなだらかにつなぐカフェづくりをしたいと語っていて、その言葉どおり、石丸さんの人柄には、なにか磁力のようなものがあり、そばにいる人をいつも笑顔にする。オープン後の来館者も、きっと彼女に引き寄せられていくだろう。

 

林さんは、入学したての1年生であるが、2人の先輩を立てながらも決して甘えることはない。助言を素直に取り入れながら、責任感はとても強い。初期投資として必要なものや、人件費の計算は彼女が担ったようである。

 

 

今日の打ち合わせは、カフェ経営者から大学側に提出された「収支計画」に関する相談の場。学生の主体的運営に任せるが、事業が実現可能かどうかについては、複数の職員による厳格な確認が入る。まずは、リーダーの市原さんが資料に基づき説明し、その後、職員から矢継ぎ早に質問が寄せられた。

「この計算根拠は何か。」
「この什器は本当に必要なのか。代用できないのか。中古は探すのか。」
「固定資産税も念頭に」
「事業活動包括保険が必要なのではないか」など。

学生は初めて出てくる用語や概念に戸惑いながらも、メモしたり検索したり、クリアすべき課題を洗い出していく。アイコンタクトを取ながら、3人の中での方向性を確認する。言葉を一つ一つ丁寧に選びながら、配布資料にある情報だけでは説明し切れなかった、プランや意図を補足していく経営者の3人。そこには「収支計画」という数字や理論だけでは成立し得ない、カフェのつくり手としての譲れない感性や夢、ほとばしる情熱を確かに感じ取れたのであった。

新型コロナウィルス感染症に関わる影響を無視できないキャンパスライフとなってもなお、各々の心を閉じることなく果敢な挑戦を選んだ学生たちに、これからも注目してほしい。

「村上春樹ライブラリー開館記念 学生応援キャンペーン募金」へのご支援のお願い

「村上春樹ライブラリー」が2021年10月に開館されることに伴い、コロナ禍でキャンパスから遠のくことを余儀なくされた学生たちを応援するための募金を実施しております。正課を超えた学生たちの挑戦、学びを後押しするべく、皆さまのご支援をお待ちしております。

募集期間:2021年4月1日〜2021年6月30日
特  典:一定額以上のご寄付を賜りました方には「村上春樹オリジナルTシャツ」などの特典をご用意しております。

村上春樹ライブラリー開館記念 学生応援キャンペーン募金

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