日本が敗戦を受け入れた1945年9月から、独立を回復する1952年4月までの約6年8ヶ月間の占領期は「雑誌の時代」だった。当時のメディアといえば、新聞は裏表の2頁しかなく、ラジオの受信機はまだ高級品で、写真や映像は白黒が主だった。それに対して雑誌は、紙不足で粗悪な仙花紙を用いた薄っぺらな冊子も多く、また占領軍の検閲下にあったが、各地で多種多様な雑誌が制作出版され、色あでやかな表紙や風刺に満ちた漫画など、人々の生き生きとした自由な表現に満ちていた。これらの雑誌の価値を、福島鑄郎氏は庶民の視線から見いだし、嗅覚鋭く拾い集めた。彼が生涯かけて収集した六千冊以上のコレクションの一部を今回、20世紀メ ディア研究会百回記念企画として、公開展示する。その中には、カストリ雑誌をはじめとして、国会図書館や占領期検閲資料で有名なメリーランド大学プランゲ文庫に所蔵されていない雑誌も少なくない。ぜひ当時の雑誌を直に見て、占領期という戦後の原点を改めて再発見していただければと願う。
※会期中に関連シンポジウムあり。詳細は主催者ウェブサイト(こちら)をご覧ください。
展覧会概要
会期 | 2016年9月1日(木)~21日(水) |
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会場 | 26号館大隈記念タワー125記念室 |
開室時間 | 10時~18時 |
閉室日 | 日曜・祝日。ただし、18日(日)は開館 |
主催/後援/協力 | 主催/早稲田大学現代政治経済研究所20世紀メディア研究所
後援/早稲田大学スーパーグローバル大学創生支援事業「国際日本学拠点」 協力/早稲田大学文化推進部文化企画課、早稲田大学図書館 |
お問い合わせ | 20世紀メディア研究所 [email protected] |
交通案内 | JR山手線・西武新宿線「高田馬場駅」より徒歩20分 「高田馬場駅」より学バス(早大正門前行)利用10分 「早稲田大学」ウェブサイト内「交通アクセス」 東京メトロ東西線「早稲田駅」より徒歩5分 http://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus |