“早稲田演劇”と呼ばれる演劇群。早稲田大学の学生たちによるサークル劇団、自主劇団、学外関係者とのユニット劇団、或いは早稲田の街にある劇場や、事務所をおく演劇グループ……いつの頃からか、早稲田大学や早稲田という街と何らかのつながりを持った演劇活動を称して”早稲田演劇”と呼ぶようになったとされます。その”早稲田演劇”の近代と現代における二つの演劇集団に因んだ展示を開催します。
詳細
日時 | 2006年 7月27日(木)~ 9月26日(火) |
---|---|
会場 | 早稲田大学 大隈記念タワー10階 125記念展示室 |
時間 | 10:00~18:00 |
閉室 | 日曜・祝日 |
主催 | 早稲田大学文化事業センター |
協力 | 早稲田大学演劇博物館 |
《早稲田演劇の近代》では、早稲田大学に於ける最初の演劇活動である坪内逍遙や島村抱月らの「文芸協会」を、また《早稲田演劇の現代》では、鈴木忠志や別役実らを輩出したことで知られる「自由舞台」を取り上げます。明治時代に産声をあげた文芸協会は、早稲田大学の教員であった坪内逍遙らと公募で集められた若き研究生によって「劇界の刷新」と「新芸術の振興」を目的に組織、日本における近代劇運動の嚆矢とされます。
一方、戦後間もなく早稲田大学の学生を中心に誕生した自由舞台は、「アヴァンギャルドの学生演劇」を標榜し、戦後の学生演劇の嚆矢とされています。文芸協会/自由舞台、近代/現代――明治と昭和の戦後期という共に激動する社会世相を背景に、精力的な活動を行った二つの劇団と二つの時代の回顧録をお楽しみください。