フランス・ベルギーの演劇教育から考える「演技をするための身体」2019.8/27@どらま館
この企画について
演劇を観に行くことも、演劇をやることも以前のように出来なくなった今、立ち止まってとことん演劇について考えてみませんか? 私たちにとって集まるとはどういうことなのか、私たちはなぜ演劇をやるのか、そして演劇は必要なのか。
去年の9月、私は在籍しているベルギーの国立演劇学校INSASの授業で、朝の3時間×5日間の計15時間をかけ、同級生と一緒に「演劇はエッセンシャルかどうか」を考えました。自分の考えを包み隠さず話し、他人の考えをじっと黙って聴くだけで、誰かから正解が与えられることは決してない時間でしたが、これまで演劇に費やした時間のなかでも特に濃厚な時間であったことは間違いありません。 そして私は今、演劇はこれまでどういうものであって、これからどういうものでありうるのかについて、改めて日本で考えたいと思っています。
今回は「演劇は必要かどうか」というテーマに様々な角度からアプローチします。まずは私がベルギーで経験したものを共有し、その形式に則って参加する皆さんそれぞれの考えを全員でじっと聴きます。そしてその後、今回はもう少し拡張して「話し合う」ことも行う予定です。Zoomを使って集まる3時間×2日の計6時間のなかでは、「傾聴」に大きな時間を割きますが、これこそが今回のワークショップの核なのです。
そんなに長い時間かけて話し合う意味はあるのか?では逆に短い時間で話し合う意味は?集中力がある状態でやったほうがいい?集中力が切れた状態だからこそ出てくるものはないのか?ないかもしれないし、あるかもしれない。こんなことしても何も見えてこないかもしれない。でも何か見えてくるかもしれない。今回の試みにはきっと様々な意見があると思います。よく分からないけど、この時間を経験してみたい、という方もぜひ参加してください。「良い」や「悪い」という基準のないところで、これからも演劇と真摯に向き合っていくため、半ば祈るような気持ちで、バラバラな場所にいる人たちと時を同じくして、私は考えたいです。
講師プロフィール : 近藤 瑞季(こんどう みずき)
2014年、早稲田大学文学部演劇コース卒業後、渡仏。2017年、フランスのナント市立コンセルヴァトワール芸術学校演劇科を首席で卒業。現在は、アジア人として初めてベルギー国立演劇学校INSASの演出科に在籍している。
主な出演作品は、ナタリー・ベアス「Mes petites météorites」やヤン・クーネン監督VR映画「7 Lives」。参考情報
2019年どらま館ワークショップ開催時の受講者によるレポート
早稲田ウィークリー 2019年11月14日号
フランス・ベルギーの演劇教育から考える「演技をするための身体」
日時
2020年
8月24日(月)18:00~21:00
8月25日(火)18:00~21:00 (計2日間)
*2日間の参加が望ましいですが、1日の参加でもお申込可能です。(8/19追記)
場所
Zoom(Zoomによるミーティングが可能な環境をご用意ください)
対象
早大生、早稲田演劇サークル所属学生
定員に余裕がある場合のみ、一般の方を若干名受け付けます。
演劇経験者はもちろん、未経験の方も大歓迎です。フランス・ベルギーの演劇教育にご興味のある方も、是非ご参加ください。
定員
最大15名(2020年4月に早稲田大学に入学された方優先、先着順)
参加費
無料
応募方法
[email protected]宛にE-mailにて、件名を「8/24-25WS希望」として、
①お名前・ふりがな
②所属(学部・学年)
③連絡先電話番号
④*1日だけの参加の場合には参加日を記載
を明記の上、ご応募ください。
応募締切
2020年8月23日(日)15:00