企画概要
演劇博物館の運営するJapan Digital Theatre Archivesに収蔵された作品をどらま館で上映する企画「Japan Digital Theatre Archives 学内上映会」。8回目の今回は、終戦から80年を迎えるこの8月に演劇と戦争について考える機会となることを願って開催します。戦時下そして戦後の沖縄を描いた2作品を通して、いまだ戦争の続く世界を見直すきっかけとなれば幸いです。
また、演劇博物館では8月3日まで企画展『演劇は戦争体験を語り得るのか――戦後80年の日本の演劇から――』を開催中です。今回の上映作品も紹介されていますので、こちらにも是非足をお運びください。
流山児★事務所『キムンウタリ OKINAWA1945』(2023)
沖縄戦激戦地であった糸満市の丘の上に「南北之塔」は立っている。それは、沖縄戦で亡くなった沖縄の民と戦死したアイヌ兵士たちの慰霊碑であり、側面には、「キムンウタリ(山の民)」とアイヌ語で刻まれている。共に迫害されたふたつの民族が「日本の盾」となって戦った、その皮肉と、しかし在った魂の交流を、知念正真の傑作戯曲「人類館」をリスペクトした構造で描く。
(JDTAより)
舞台写真 写真=横田敦史
舞台写真 写真=横田敦史
流山児★事務所『OKINAWA1972』(2016)
風琴工房の詩森ろば新作書下ろし・演出でSpace早稲田2016演劇フェスティバルでロングラン上演、1599人余を動員した大ヒット作。1972年、沖縄返還でオキナワは揺れていた。政治、裏社会、すべてが交錯し、火花を散らす。沖縄「裏社会」に蠢く若者と当時の佐藤政権の返還交渉を軸に核密約、日本の問題の縮図を暴き出す意欲作となった。五島三四郎が若いヤクザ、流山児祥が佐藤首相を演じ、杉山至が初めて美術を担当。この年、詩森ろば、第51回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。
(JDTAより)
フライヤー
期間
2025/8/7(木)~2025/8/8(金)
会場
料金
フリーカンパ制
予約
タイムテーブル
2025年8月 | ||
---|---|---|
7日(木) | 14:00~16:00
『キムンウタリ OKINAWA1945』 |
16:30~18:30
『OKINAWA1972』 + アフタートーク(ゲスト:流山児祥) |
8日(金) | 14:00~16:00
『OKINAWA1972』 |
16:30~18:30
『キムンウタリ OKINAWA1945』 |
8月7日『OKINAWA1972』上映終了後、流山児祥さん(流山児★事務所代表。芸術監督・演出家・俳優)をお招きして、アフタートーク(約30分)を開催します。
企画制作・主催
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 早稲田小劇場どらま館
協力
流山児☆事務所