物まねでなく、真似ることを心がけてほしい 「中村吉右衛門講演会 古典歌舞伎の芸と心」を開催

8月4日(木)、演劇講座「中村吉右衛門講演会──古典歌舞伎の芸と心」が開催されました。会場となった早稲田大学大隈記念大講堂前には、会場前から参加者の長い行列ができました。

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講師は、歌舞伎俳優であり、芸術院会員でもある中村吉右衛門丈。聞き手は児玉竜一(早稲田大学演劇博物館 副館長)が務めました。

中村吉右衛門丈(歌舞伎俳優 芸術院会員)

中村吉右衛門丈(歌舞伎俳優 芸術院会員)

児玉竜一(早稲田大学演劇博物館 副館長)

児玉竜一(早稲田大学演劇博物館 副館長)

講座では、古典歌舞伎を支える第一人者として、家の芸の発掘や継承に、ますます活躍される近年の舞台を中心にお話しいただきました。

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講座が進むに連れて、話題は吉右衛門丈の芸談のみならず、9月歌舞伎座で上演される「吉野川」で共演した六代目歌右衛門丈のこと、5月歌舞伎座で初お目見えされたお孫さんのことから、舞台でのエピソードや舞台以外での話にまで及んで盛り上がりました。若手に向けてのメッセージとして、「物まねでなく、真似ることを心がけてほしい」というおはなしが印象的でした。

二時間弱という時間ではありましたが、歌舞伎の奥深さや吉右衛門丈のお人柄を存分に感じさせて余りある内容となりました。

講座が終わると早稲田大学演劇博物館で特別展として開催中(8/4まで、現在は終了)の「早稲田大学芸術功労者顕彰記念 中村吉右衛門展」にそのまま足を運ばれる方が多く、小さな展示室は大賑わいとなりました。

中村吉右衛門展では、当たり役の数々を、鍋島徳恭さん撮影の舞台写真や、舞台衣裳(自身でデザインされた「閻魔と政頼」など)によって紹介したほか、初代から伝来のせりふの書き抜きや下座音楽の付帳など、貴重な資料を拝借して公開しました。

歌舞伎初心者も、永年の歌舞伎ファンの方も、講座と展示を併せてご覧いただける貴重な一日に満足されたのではないでしょうか。

左から、鳥越文蔵顧問、児玉竜一副館長、中村吉右衛門丈、岡室美奈子館長

左から、鳥越文蔵顧問、児玉竜一副館長、中村吉右衛門丈、岡室美奈子館長

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