早稲田文化芸術週間2015 Waseda Vision150特別企画 「未来の早稲田を、描き変えろ。」
エントリーNo.4 早稲田の森の天空庭園
巷には庭園は数々あるけれども、いろいろな屋上庭園もあることに、公共経営大学院の河野太郎さんは気がついた。目黒や首都高大橋ジャンクションなど意外な場所にも屋上庭園がある。早稲田の庭園といえば大隈庭園であり、和様四条家風の名園を自然率に従い、文人風に改造した。考えてみると「自然と文化」がそのビジョンだろう。
早稲田の森の天空庭園を、進化を続ける早稲田キャンパスの象徴である3号館に造りたい。「自由と賢慮」というビジョンで、早稲田に集う者が、自分の、また日本や世界の未来に思いを馳せられるような庭園を想定している。創設の母、小野梓先生から名前を頂いて、『小野庭園』と名付けたい。
藪野名誉教授:「『早稲田の杜』というわりには、実際には森はない。新記念会堂の上部は全て緑になる。すべて庭園にしてはどうだろうか。地下58階とか、下に空間を造るのもいいよね。温泉も出るしね。溶岩もちょっと出ますとか(笑)」
「19世紀のパリではシャンゼリゼ通りなど現代都市の礎が築かれたが、そのために迷路空間、森が壊された。そこで造られたのがビルの屋上の庭園。僕がびっくりしたのは、絵を描いていたら隣の人から声をかけられた。パッと見たら裸だった。夏に裸でいられるような空間がいいよね。一方、パリのパサージュは、中庭はガラス張りの空間で、そこで会話、生活、哲学が生まれた。こういう空間が生まれると面白いね。きっと今度君が、ベンヤミンの次に『空中庭園論』を書くんじゃないの?書く場所はここじゃない?」
橋本副総長「以前、職員から理工学部の緑化案が出たが、経済的理由から実現できなかった。まだやる余地がある。あちこちに出来たら、ロープでヒューッと渡れたら面白い。もう一つは、キャンパス一面を見渡せる。クヨクヨするなよと言いたい。3Dキャンパスだね。垂直、水平にも発展できる。いろいろな夢が沸いてくる。」
藪野名誉教授「宇宙からみて、早稲田だけじゃなく東京中全部緑をはりめぐらせると、草原に来たような感じがしますね。3Dキャンパス、これすごく面白いね。こういう例はありますかね?じゃあ作りましょうか?決まった!」
橋本副総長「今度、記念会堂に丘ができるから楽しみにしてくださいね。」