中村吉右衛門氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学芸術功労者、中村吉右衛門氏が11月28日に逝去されました。中村吉右衛門氏は、昭和から平成の歌舞伎世代交代にあたって、近代歌舞伎の王道である古典演目を中心に立役を守り、歌舞伎演技の最高峰を体現するとともに、歌舞伎伝承の枢要を占める不可欠の存在として尽力されました。
多数の受賞・褒章のほか、2002年に日本藝術院会員、2011(平成23)年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受けていらっしゃいます。
本学はその多大なる功績を称え、2015年3月に早稲田大学芸術功労者として表彰いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
- 2015年3月25日 本学卒業式にて芸術功労者として表彰された際の登壇の様子、鎌田総長(当時)と
早稲田大学芸術功労者について
本大学は、創立百周年を記念して、1984年12月14日に芸術功労者表彰規程を制定し、芸術の振興に顕著な功績のあった校友を、芸術功労者として表彰します。芸術功労者は、永年にわたり芸術の分野で多大な貢献をした70歳以上の者であって、文化功労者、日本芸術院賞授賞者、重要無形文化財に指定された者およびこれに準ずる者のいずれかに該当する者の中から選定するものです。芸術功労者には、正賞として表彰状および副賞として記念品の金メダルが贈呈されます。