4月17日に図書館主催 Library Week 特別企画として、「姜尚中氏講演会 大学で学ぶということ~君たちへのメッセージ~」が飯島昇藏(図書館長、政治経済学術院教授)のコーディネートのもと図書館4階AVホールで行われました。『悩む力』『続・悩む力』のベストセラーでも話題の同氏の講演は、夏目漱石の作品を題材に、大学での学びに関する学生への熱いメッセージが込められた内容となりました。
同氏は、「単なる消費者としての学生として過ごすのではなく、是非自ら門をたたき、『師』と仰げる人と出会ってください。もしそういった人と出会えないならば一冊でも良いので古典を読んでみてください」と、早稲田大学在学中に恩師と出会った経験、図書館を大いに利用した経験を交えて講演しました。
また、「大学は『生物』ではない、『干物』を扱う智の拠点です。不確実な今を生き抜く皆さんは、『生物』だけで世界を判断するのではなく、一見縁遠い『干物』にも目を向け考えていくべきです」と古典知識の大切さを語りました。
講演会場の図書館4階AVホールでは、事前予約を行った学生約80名が、時折メモをとりながら熱心に聞き入っていました。また、国際会議場1階 井深大記念ホール、所沢キャンパスでも同時中継が行われ、2つの会場併せて約100人が来場しました。

熱心に聞き入る学生たち
姜尚中氏プロフィール
早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。旧西ドイツ、エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学助教授・準教授などを経て、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授(~2012年度)。2013年4月より聖学院大学全学教授。
Library Weekとは
早稲田大学図書館が、主に新入生に向けた様々なイベントを行う週間です。詳しくは図書館サイトをご覧ください。
リンク