鳥越文藏氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学芸術功労者、名誉教授の鳥越文藏氏が4月5日に逝去されました。鳥越文藏氏は、元禄歌舞伎の文献学的研究をきわめられ、1992年には『元禄歌舞伎攷』で芸術選奨文部大臣賞を受賞されました。また、日本演劇学会理事、歌舞伎学会会長などの要職も歴任され、1997年には紫綬褒章を受章されました。さらに、本学教員として40年間にわたり教鞭を執り、後進の育成に尽力されたほか、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館館長として、その充実と発展に寄与されました。
本学はその多大なる功績を称え、2004年3月に芸術功労者として表彰いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

2004年3月25日実施の本学卒業式にて芸術功労者として表彰された際の登壇の様子
早稲田大学芸術功労者について
本大学は、創立百周年を記念して、1984年12月14日に芸術功労者表彰規程を制定し、芸術の振興に顕著な功績のあった校友を、芸術功労者として表彰します。芸術功労者は、永年にわたり芸術の分野で多大な貢献をした70歳以上の者であって、文化功労者、日本芸術院賞授賞者、重要無形文化財に指定された者およびこれに準ずる者のいずれかに該当する者の中から選定するものです。芸術功労者には、正賞として表彰状および副賞として記念品の金メダルが贈呈されます。