理工学術院の内田健康・林泰弘・中井浩巳・竹山春子教授ら4名 平成24年度 科学技術振興機構「CREST」に採択

戦略目標:「再生可能エネルギーをはじめとした多様なエネルギーの需給の最適化を可能とする、分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論、数理モデル及び基盤技術の創出」

研究領域:「分散協調型エネルギー管理システム構築のための理論及び基盤技術の創出と融合展開」

研究総括:藤田 政之(東京工業大学 大学院理工学研究科 教授)

内田健康教授
  • 課題名:エネルギー需給ネットワークにおけるエージェントの戦略的行動を公共利益に統合する最適化メカニズム
  • 課題概要:次世代のエネルギー需給システムは、エネルギー伝送ネットワークと双方向情報通信機能をインフラとして備えるものとなります。また、これらのインフラを活用して自由にエネルギーを取り引きする需要者と供給者、さらには公共の利益を守る事業体から構成されます。本研究では、再生可能エネルギー導入に伴う環境変動に対応しながら、ダイナミクスを持つ需要者と供給者の戦略的な意思決定・制御を束ね、公共の利益確保に導くための最適な統合メカニズム(公益事業体の意思決定・制御)の理論と設計法の確立を目指します。
林泰弘教授
  • 課題名:協調エネルギー管理システム実現手法の創出とその汎用的な実証および評価の基盤体系構築
  • 課題概要:本研究では、住宅のエネルギー管理システム(HEMS:Home Energy Management System)と、系統電力による中央制御型の配電ネットワークのエネルギー管理システム(GEMS:Grid Energy Management System)の双方に着眼し、「予測→運用→制御」の一貫型のエネルギー管理フローに基づくHEMSとGEMSが協調する新しいEMSの実現手法を創出します。また、EMSの実現手法をシミュレーションと実験で評価可能な汎用的プラットフォームを構築します。

 

戦略目標:「レアメタルフリー材料の実用化及び超高保磁力・超高靱性等の新規目的機能を目指した原子配列制御等のナノスケール物質構造制御技術による物質・材料の革新的機能の創出」

研究領域:「元素戦略を基軸とする物質・材料の革新的機能の創出」

研究総括:玉尾 皓平(独)理化学研究所 基幹研究所 所長・グリーン未来物質創成研究領域長)

中井浩巳教授
  • 課題名:相対論的電子論が拓く革新的機能材料設計
  • 課題概要:希少元素や規制元素の多くは重元素であり、相対論的効果が無視できません。そこで本研究では、理論的基盤として相対論的量子化学理論の確立を目指します。そして、触媒活性・電磁気特性・電子機能材料・生体光機能・機能性高分子に対して、理論的手法を用いて元素の特性を理解し、革新的な機能を持つ物質・材料を設計することを目的とします。特に、異種元素間の化学結合、種々のスピン状態が関与するスピンクロスオーバー現象、同一組成であっても機能に大きな違いをもたらすナノサイズ効果に着目し、研究を推進します。

 

戦略目標:「海洋資源等の持続可能な利用に必要な海洋生物多様性の保全・再生のための高効率な海洋生態系の把握やモデルを用いた海洋生物の変動予測等に向けた基盤技術の創出」

研究領域:「海洋生物多様性および生態系の保全・再生に資する基盤技術の創出」

研究総括:小池 勲夫(琉球大学 監事)

竹山 春子教授
  • 課題名:シングルセルゲノム情報に基づいた海洋難培養微生物メタオミックス解析による環境リスク数理モデルの構築
  • 課題概要:海洋生態系を健全に維持するためには、生物・化学・物理因子の大規模な情報をもとにした海洋生態系の正確な把握とともにリスク予測を可能とするモデル構築が必要です。そのために、本研究では、多様な環境を有する沖縄浅海領域生態系を対象に、高解像度な海洋微生物情報として難培養微生物のシングルセルゲノムを取得して、そのデータを基にした次世代型のメタオミックス解析を行います。これらのデータと、ほかの環境因子を総合して環境リスク数理モデルを構築します。

以 上

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