茨城県桜川市の「真壁伝承館」設計で
茨城県桜川市にある多目的集合施設「真壁伝承館」を設計した早稲田大学の新谷眞人特任教授、法政大学の渡辺真理教授、工学院大学の木下庸子教授らが2012年の日本建築学会賞(作品賞)を受賞しました。同施設は戦国時代から続く町並みに、見世蔵・土蔵・門などの歴史的建造物が息づく地域にある図書館、歴史資料館、集会施設、ホールが入る多目的複合施設。同地区の建物を調査し、景観に合わせて市民とともに設計に組み込んでいく「サンプリングとアセンブリ」という手法を用い、「建築と都市、建築と歴史、作り手と使い手の間に連続性を構築する新たな設計方法を提示するとともに、その実践を通して極めて質の高い建築空間を創造することに成功している」などと評価されました。
新谷教授のコメント
真壁町は伝統建築が散在し何より雛壇飾りで有名な町である。それなりの規模をもつ『真壁伝承館』の内外壁を比強度と比剛性に優れた鋼板で構成して、耐震性が高くかつ周辺の民家のスケールに溶け込む建物を実現した。
真壁伝承館概要
主要施設:集会会議・観光インフォメーション機能/まかべホール [最大300人収容]
歴史資料館/真壁図書館 [蔵書数 約16,000冊]
建築面積:1,728.84㎡ [522.97坪]
延床面積:2,742.64㎡ [829.65坪]
構 造:鉄板パネル付鉄骨ラーメン造 地上2階建
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以 上