独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の大規模蓄電システム開発プロジェクト「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発」の共通基盤研究に、理工学術院の逢坂哲彌教授ら(先進理工)の提案「系統安定化用蓄電池システムの劣化診断基盤技術の開発」が採択されました。
本技術開発は、多用途展開や海外展開も見据えて徹底した低コスト化、長寿命化、安全性を追求した蓄電デバイス及び蓄電システムの開発によって国際競争力の向上を図ることを念頭に、系統安定化用蓄電システムを開発して、我が国の再生可能エネルギーの利用拡大に貢献する事を目的としています。
系統安定化用蓄電池システムの劣化診断基盤技術を開発するために、再生可能エネルギーによる発電および住宅での電力需要における蓄電池利用形態を組み合わせた寿命診断・評価を蓄電池の計測診断と組み合わせることが有効であり、逢坂哲彌教授は先進理工学部応用化学科の門間聰之准教授、電気・情報生命工学科の林泰弘教授、若尾真治教授、村田昇教授らと、異なる研究分野の融合研究グループを立ち上げています。
本技術開発課題は、震災により顕在化した我が国のエネルギー問題に対して、飛躍的な解決を実現させるための重要課題のひとつであり、化学系と電気系の融合によって強力に推進させ、今後我が国の電力システムへの有力な提言の一つになりうるプロジェクトです。
研究期間および受託研究費
2011〜2012年度(1.7億円)。審査の上3年延長。
以上