フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」開催

フォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」開催
復興に向けて芸術は何をすべきか? 何ができるのか?

 

2011/06/16

早稲田大学演劇博物館グローバルCOE(新宿区、拠点リーダー:竹本幹夫文学学術院教授)は、3月11日の大震災被災地である岩手県、宮城県、福島県、茨城県にある文化施設・団体の担当者を招いたフォーラム「大震災と芸術文化 現場からの証言」を6月14日、小野記念講堂で開催しました。

新沼 祐子さん(岩手・盛岡劇場)、鈴木 拓さん(宮城・杜の都の演劇祭)、大石 時雄さん(福島・いわきアリオス)、松本 小四郎さん(茨城・水戸芸術館)ら4名がパネリストとして参加。同GCOE芸術文化環境研究コースの伊藤裕夫客員講師がモデレーターを務め、大震災以降、被災した地域において芸術文化を取り巻く環境はいかに変化したのか、これから何が必要とされるのか、復興への長い道のりの中で何ができるのか、などが話し合われました。

フォーラム前半では文化施設が大きな被害を受け、仕事を失った人も多いことなど、芸術文化活動の停滞を余儀なくされている惨状を、各パネリストが報告。文化施設の管理の在り方、防災対策、耐震性と意匠のバランスなどが話し合われました。後半は復興に向けて何をすべきかをテーマとし、演劇関係者でつくる「東北復興に向けての舞台人会議」の活動や、ダンスで体をほぐしたり、出前舞台を行うなど被災地での支援活動などが紹介され、今後の岩手、宮城、福島、茨城の文化施設・関係者の連携の在り方などについて意見を交わしました。

来場者は芸術文化関連の活動に携わっている人も多く、「被災地で芸術の力を感じることができたか」などの質問や、阪神大震災の被害にあった神戸との連携などといった提案も活発に発せられました。

登壇者プロフィール

新沼祐子(盛岡劇場)

略 歴:1981年岩手大学を卒業。大学卒業後盛岡のアマチュア劇団で活動を始める。1984年『東北演劇祭』事務局長。1990年の盛岡劇場開館後、協力者として事業運営に携わる。1997年(財)盛岡市文化振興事業団設立と同時に採用され、現在同財団の企画事業部主幹。

鈴木拓(杜の都の演劇祭)

略 歴:演劇制作者。2004年演劇集団きらく企画で東京国際演劇祭リージョナルシアターシリーズ参加。2006年より2010年まで演劇専用空間GalleryoneLIFEを運営。2010年杜の都演劇祭プロデューサー。震災を機に、Art Revival Connection TOHOKUを設立する。

大石時雄(いわきアリオス)

略 歴:1959年、福岡県生まれ。伊丹市立演劇ホール(アイホール)の設立に参加。パナソニック・グローブ座(現東京グローブ座)の制作担当。その後、世田谷パブリックシアター、可児市文化創造センター、いわき芸術文化交流館といった数多くの舞台芸術施設の設立に携わり、現職に至る。

松本小四郎(水戸芸術館)

略 歴:1972年パリ国立高等研究所(EHESS)卒業。1975 年同研究所修士課程修了。法政大学第一教養部フランス語学科講師を経て、1989年より財団法人水戸市芸術振興財団(水戸芸術館)演劇部門芸術監督を務める。

 

 

以 上

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