東日本大震災による各建物の状況について

 3月11日に発生した東日本大震災により、本学の各建物でも被害が発生し、教育と研究活動に対し、多々ご不便をおかけしております。

以来、各キャンパスの建物の被害状況と安全性の確認を行ってきました。つきましては、5月6日の授業再開に向け、教育・研究活動が本格化する前に、学生・生徒・教職員の皆様に本学の建物の状況についてお知らせいたします。

安全性の確認は、①建物自体の倒壊につながる恐れのある建物の構造的な安全性について、②建物自体の倒壊の原因となることはないものの、場合によっては施設の使用制限が必要となりうる非構造部材(壁・天井等の仕上げ部分)の安全性について、③建物自体には全く影響はしないものの、転倒等の恐れのある書棚等の安全性について、の三つの観点に分けて行う必要があります。本日(4月11日時点)までに確認できている、それぞれの調査結果と、立ち入り制限をしている一部の建物等の状況について以下の通りご報告いたします。

尚、各建物の詳細な状況につきましては、現在取りまとめ中であり、別途改めてお知らせいたします。

 

① 建物の構造的な安全性について
調査中の一部の建物(注1.)を除き、地震による損傷で構造的に著しい被害を受けた建物は無いことを確認しました。被害状況に応じて若干の補修を行う建物はあるものの、基本的に震災前の構造強度を維持しており、従来通り利用できます。
今後もより一層の安全確保のため、建物の構造的な安全性については経過観察を続けていきます。

② 非構造部材(壁・天井等の仕上げ部分)の安全性について
各建物において非構造部材となる壁・天井等の仕上げ部分にひび割れ等が発生しました。安全上支障がない建物については、使用を制限することはありませんが、補修工事を随時行っていきます。ただし、一部の建物(注2.)においては、天井から仕上げ材となるモルタル片の落下が見られ、落下防止対策が完了するまで、使用を制限しています。
施設ご利用の皆様には、補修工事中、および、使用制限中には、何かとご迷惑とご不便をおかけしますが、何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願いします。

③ 書棚等の安全性について
高層の建物の研究室等を中心として書棚等の転倒が多々発生しました。具体的な転倒箇所については各建物の詳細な状況においてお知らせしますが、その多くで転倒防止対策が不十分であったことが判明しました。今回の震災で書棚等の転倒が見られなかった研究室等も含めて全て調査を行った上、それについては抜本的に対策を行っていきます。

注1.喜久井町キャンパス 41-3号館

所沢キャンパス   100号館S棟4階ブリッジ

 

注2.戸山キャンパス   37号館(記念会堂)

高等学院      73号館(講堂)

各キャンパスにおける立ち入り制限等の状況(4月11日時点)

(現在、下記以外のキャンパス・施設において立ち入り制限はありません。)

戸山キャンパス   37号館(記念会堂)

【原因】天井からのモルタル片の落下

【対策】天井部分に落下対策工事を実施(5月5日迄の予定)

38号館と32号館の連絡ブリッジおよび、その下部

【原因】ブリッジにゆがみが発生しているため

【対策】5月5日迄に一旦撤去の予定、復旧については現在計画中

喜久井町キャンパス 41-3号館

【原因】専門業者にて調査中

レンガ造のため安全性の確認に時間を要している。

所沢キャンパス   100号館S棟4階ブリッジ

【原因】専門業者にて調査中

高等学院      73号館(講堂)

【原因】天井からのモルタル片の落下

【対策】現在検討中

 

 

以 上

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