川口淳一郎教授の講演
川口淳一郎教授
数多くのトラブルを乗り越え、小惑星「イトカワ」との往復を果たして2010年6月に帰還したJAXAの小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトリーダー、川口淳一郎教授が7月8日、早稲田大学西早稲田キャンパスで講演し、探査機帰還までの苦労話や、今後の日本が目指すべき宇宙開発・研究の展望などを語りました。
この講演は、早稲田大学理工学研究所の創設70周年を記念した『「宇宙開発」連続講演会』(全8回)の第5回。川口教授と、理工学術院の山川宏教授が講演しました。「世界、日本の今後の月惑星探査の展望-太陽系大航海時代へ向けて-」と題して講演した川口教授は、「(はやぶさ帰還は)神頼みの部分もあったが、それは、できることを最後までやりつくしたという自信があったからこそ」と強調しました。また、来場した高校生には「教科書に書いていないことには触れないという姿勢では、決して新しい世界は開けない。それに気付けば、世の中は変わるはず」と語りかけました。
山川教授は、「早稲田大学における宇宙構造研究」と題して、衛星や太陽電池パネルなどについての研究成果や、小型衛星「Waseda-sat2」について講演。高校生や学生、研究者など約80人の来場者は、熱心にメモを取ったり、大きくうなずいたりしながら耳を傾けていました。
◆ご参考:JAXA小惑星探査機「はやぶさ」物語
http://spaceinfo.jaxa.jp/hayabusa/movie/interview/kawaguchi01.html
以 上