場所: ワセダギャラリー27号館地下1階 撮影: 2018/1/26

学生が主体となり展示のレイアウトを行いました

美しい和紙を使った和綴製本

久野雅晃先生による撮影指導の様子

東大寺八角灯燈篭天女レプリカの大きな拓本
27号館地下1階ワセダギャラリーにて「第9回博物館実習成果展G 博物館学芸員の卵たち」の展示が1月11日(木)から27日(土)まで、開催されました。
本学の教育学部に設置されている博物館実習の授業での成果を展示したもので、学生が主体となって運営し、学生が展示物をレイアウトしていました。この授業は、博物館学芸員を目指して、学芸員に必要な基礎知識や技能・心得、資料に向かう姿勢、調査研究の手法を、実物の資料を通じて学ぶ講座です。今回はその中から、夜間のGクラス(松山薫先生担当)による写真撮影・拓本実習の成果が中心に展示されました。
博物館実習Gクラスは、18時15分から20時30分までのクラスです。前期の授業は、資料の扱い方、拓本について学びます。学生全員が初体験の和綴製本や、虫損補修、裏打を行います。大変根気のいる作業です。夏休みには二日間に渡って都内や近郊の博物館を見学し、学芸員から直接説明を聞きます。後期は、久野雅晃先生の指導による写真撮影の実習があります。
早稲田キャンパス内の文化財探訪や、早稲田ギャラリーでの成果展の準備や実習、展示企画書のプレゼンをもって一年間の実習が終了となります。学内には、坪内博士記念演劇博物館、會津八一記念博物館と2つの博物館があり、『博物館学芸員の卵たち』にとって、大変恵まれた環境となっています。
この展示は、今年で第9回を迎えました。毎年楽しみにされている方や、学生の両親なども訪れ、「楽しい授業の様子が想像できた。」「同一の題材でも、撮影者に意図・着眼点によって異なる表情になる奥深さを感じた。」「夜間の授業で学生が真剣に取り組んでいる様子が伝わった。学内文化財も改めて鑑賞したくなった。」など、たくさんの感想が寄せられました。
博物館の卵たちの実習の成果を通して、新たな発見があった方も多いのではないでしょうか。(ま)