場所: 小野記念講堂・ワセダギャラリー 撮影: 2016/10/10

小野記念講堂で記念フォーラム、ワセダギャラリーで展示会が開催されました

会場は満席になっています

情熱的なフラメンコの舞(鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団 写真提供:川島浩之)

作品が多数展示されています
文化芸術週間が幕を開けた10月10日(月)に早稲田大学小野記念講堂にて、「小川未明文学賞25周年記念フォーラム」が開催されました。
関係者によるパネルディスカッション、直木賞受賞作家である、ねじめ正一氏によるユーモア溢れるトーク、鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団による情熱的なフラメンコの舞が披露されました。また、未明の経歴や作品の紹介、小川未明文学賞が果たしてきた役割等のお話がありました。会場は満席となり、参加者の皆さんは真剣に聞き入っておられました。
小川未明(1882- 1961)は、早稲田大学在学中に作家としてデビューし小説を書き始め、坪内逍遙らの指導を受けました。未明は卒業後に童話を書き始め、1200編を超える作品を世に送り出しました。
代表作には「赤い蝋燭と人魚」「野ばら」などがあります。その功績により、日本のアンデルセン、児童文学の父とも呼ばれ、今も多くの読者に愛されています。
未明らが創立した早大童話会は、これまで数多くの児童文学作家を輩出し、その系譜は今も脈々と受け継がれ、没後に創設された小川未明文学賞は今年で25周年を迎え、多数の児童文学作品が生みだされています。
また、10月10日(月・祝)~17日(月)には「小川未明文学賞25周年記念 小川未明と早稲田の児童文学」展が27号館地下1階ワセダギャラリーにて開催され、未明と小川未明文学賞受賞作品のパネルや本、早稲田大学出身の児童文学作家たちの本が展示されました。
27号館1階にもワセダギャラリーで展示しきれなかった、フラメンコの写真、未明の著書、生前愛用していた筆立てなどの作品が並べられ、期間中は小川未明一色となり、早稲田が誇る日本児童文学の父の作品に触れられる貴重な機会となりました。(や)