お世話になった先輩へ送る「ありがとう」 茶道研究会

場所: 戸山キャンパス(茶室) 撮影: 2016/3/15

薄茶の茶席の様子

濃茶の茶席の様子

茶道研究会幹事長の須永優一さん

客としておもてなしを受けた卒業生の皆さん

3月15日、創立67年目を迎える本学茶道研究会では「4年生を送る会」が開催されました。

戸山キャンパスの学生会館1Fにある茶室で行われたこの会は、会員と呼ばれる1年生から3年生のメンバーが、これまでお世話になった卒業生への感謝の気持ちを伝えるための企画です。会員は、スーツや着物を着て、先輩達から学んだ茶道の神髄を存分に発揮して、卒業生をもてなしました。

4年生を送る会では、「薄茶の茶席」と「濃茶の茶席」がそれぞれ別の部屋で開かれました。薄茶の茶席では、会話の内容も堅苦しくなく、さらっとしたお茶を楽しみながら気軽に会話を楽しむことができます。一方、濃茶の茶席では、お茶を最初に口につけるまでは、私語をしてはいけない厳粛なものです。とろっとした濃いお茶と、それに合う生菓子などの甘いお菓子を楽しむことが出来ます。

お茶会を催す「亭主」や亭主の補佐役「半東」は後輩にあたる会員が務め、先輩に心のこもった一杯を誠心誠意準備していました。客として参加する卒業生は、茶道を通して共に過ごした仲間や学生生活の想い出話に花を咲かせながら、満面の笑顔でおいしいお茶とお菓子に舌鼓していました。なごやかな雰囲気の中でも、後輩のちょっとした不注意を見つけるとしっかりと正しておくなど、最後まで先輩として後輩を育てたいという気持ちも伝わりました。

この会で振舞われるお菓子や茶碗は、会員が手作りしたものです。幹事を担当した須永さんは、「この会を卒業生が楽しんでもらえるように、いつも以上になごやかな雰囲気でもてなしたい」と話していましたが、十分その想いが形になった温かい雰囲気の会でした。こうした後輩達の姿に、卒業生も「伝統とはいえ大変だったはず。本当に感謝している」と話します。また、須永さんが「67年の歴史と伝統を守っていきたい。ただ、それだけでなく新しいことにもどんどんチャレンジもして行きたい。」と抱負を語ってくれましたが、その後卒業生に後輩に期待することを聞くと、全く同じ答えが返ってきました。先輩と後輩の以心伝心、これが67年の伝統と歴史につながっているのだと感じます。

お世話になった先輩との別れを迎え、寂しさをかみしめながらも先輩の想いと伝統を受け継いでいく在学生の姿。卒業生もそんな後輩を見て、安心して新しい一歩を踏み出す機会になったのではないでしょうか。

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