震災復興の思い込め 災害対応ロボット「オクトパス」開発

災害対応ロボット「オクトパス」 福島・南相馬市で披露
次世代ロボット研究機構、菊池製作所と共同研究

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災害対応ロボット「Octopus(オクトパス)」

早稲田大学次世代ロボット研究機構(機構長:藤江正克教授)は13日、菊池製作所(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:菊池功)との共同研究で、複雑な地形をした場所や狭い災害現場などで人命救助・瓦礫除去等で活躍できる、4本の腕と4輪(台座部分除く)のクローラで動作する小型無人作業ロボット「Octopus(オクトパス)」を開発し、原発事故避難指示区域にある同社南相馬工場(福島県南相馬市小高区)で披露しました。

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2本の腕とクローラを駆使して段差を乗り越えるオクトパス

8本の手足を駆使するタコから連想して名付けられた「オクトパス」は高さ1.7m、重さ700kgのロボット。岩石切断用のファイバーレーザーや、瓦礫や廃棄物等をつかむグラップルなどを装備可能で、地震、津波、噴火等の災害現場で崩壊した建物から人を救うことや、原子力発電所の廃炉作業等、幅広い用途を想定して開発しました。

オクトパスを遠隔操縦するためのコントローラ

オクトパスを遠隔操縦するためのコントローラ

従来のこうしたロボットは大規模作業向けで、平坦地での単一作業が中心でしたが、オクトパスは4輪のクローラを駆使して狭くて段差が複雑な瓦礫の山を移動、油圧ポンプ出力で4本の腕を同時に使い、瓦礫分別処理や消火作業、倒木除去など、複雑な作業も行えます。大きな段差を乗り越える時は後ろ2本の腕で体を支えながら、クローラと前2本の腕を使ってよじ登るほか、腕一本当たり200kgのものを持ち上げられるので、4本の腕を使えば自分自身を地面から浮かせるなどの動作もすることができます。4本の腕を同時に動かすことができるロボットは世界的にも珍しく、現状では2人で遠隔操縦しますが、将来的には1人で操縦できるようになります。

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災害現場での活躍のイメージ図(作画:早稲田大学漫画研究会)

オクトパスのプレゼンテーションを行った藤江正克教授は「菊池製作所の南相馬工場には機構の研究室分室を設ける予定です。ロボットで災害や超高齢社会の課題を打破し、福島県の新しい産業基盤の創出に貢献したい」と、話しました。

 

「福島復興の思い」 ロボットに込めて

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内堀福島県知事(右端)も興味深そうにオクトパスを視察していた

オクトパスが披露されたのは「福島災害および医療福祉プロジェクト成果発表会」。東日本大震災による原発事故の影響を受けた市町村を中心に、復興促進を目的として実施された福島県の「災害対応ロボット産業集積事業」で開発されたロボットが集まり、菊池製作所と東京大学や千葉大学等が共同開発した他の災害対応ロボットなどとともに発表されました。

開会にあたり、福島県の内堀雅雄知事は「福島には産業の再生が必要で、ロボット産業革命の地『福島』をつくろうとしている。ロボットは日本の産業にとっても非常に重要な要素をしめている。チャレンジが必要だ。もっともっと素晴らしい製品を、福島で、南相馬で展開していってほしい」と挨拶。続いて南相馬市の桜井勝延市長が「南相馬市は震災前から専業用ロボットに取り組んでいた地域だった。震災で従業員がばらばらになったなかでも、なんとか南相馬を立て直そうという意気込みで、震災のあった年から活動を再開していた。その思いがここに結集しつつある。菊池製作所は避難指示のなかでも操業を開始する決意を表明されていた。南相馬市民を代表して感謝したい。南相馬は復興に向けて挑戦し続けたい」と、ロボット産業への期待を語りました。

 

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