篠田正浩特命教授が第38回泉鏡花文学賞を受賞 「河原者ノススメ──死穢と修羅の記憶」で

篠田正浩特命教授が第38回泉鏡花文学賞を受賞
「河原者ノススメ──死穢と修羅の記憶」で

2010/10/11

金沢市が主催する泉鏡花文学賞を、本学の篠田正浩特命教授が「河原者ノススメ ── 死穢と修羅の記憶」で受賞されました。授賞式は10月26日に金沢市で行われます。

泉鏡花文学賞は昭和48年に泉鏡花生誕100年を記念し、豊かな心をはぐくむ文芸の復興を通じ、市民文化の向上と地方文化の振興を期待し、泉鏡花記念金沢市民文学賞とともに制定されました。五木寛之氏をはじめとする5人の選考委員が泉鏡花の文学の世界に通ずるロマンの薫り高い作品を対象として選考を行っており、これまでに唐十郎氏、筒井康隆氏、本学校友の野坂昭如氏、立松和平氏らが受賞しています。

【篠田教授コメント】

文学の出発点は、芸能・演劇にあると思っています。世界の演劇史という観点からみて、日本の芸能は一種独特の歩み方をしているのではないか、と日ごろから考えていました。それを体系的に叙述したものが今回の受賞作です。

第一文学部在学中にはとても恵まれた環境で演劇史の勉強をすることができました。河竹繁俊・郡司正勝両教授の謦咳に接することができましたし、また先輩格の河竹登志夫先生や同期の鳥越文蔵先生(ともに現在本学名誉教授)など、素晴らしい顔ぶれとともに学ぶことができたのです。

早稲田大学での経験が、映画「心中天網島」(ヴェネツィア映画祭招待作品、ロンドン映画祭招待作品)や「鑓の権三」(ベルリン映画祭銀熊賞)などに反映されているように思いますし、そして今回の受賞も、文学部の学恩、伝統のたまものだと思っています。

 

 

以 上

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