名誉博士 趙錫來氏のご逝去をお悔やみ申し上げます
早稲田大学名誉博士、趙 錫來氏が2024年3月29日に逝去されました。
趙錫來氏は1935年大韓民国慶尚南道咸安に生まれ、1959年本学第一理工学部応用化学科を卒業後、米国イリノイ工科大学大学院に進学し、化学工学修士を取得しました。大学院修了後は、暁星グループの成長の足場となる東洋ナイロン蔚山工場を設立し、韓国の繊維産業を復興させました。また、民間最初の技術研究所を設立してマイクロファイバーなどの新製品開発と技術発展に力をそそぎ、繊維産業のリーダーとして確固たる立地を固められました。その一方で、東洋学院理事長として、東洋工業専門大学を国内トップの専門技術人力養成教育機関とするなど教育者としても尽力され、その功績により、1989年に金塔産業勲章を、1994年には韓国能率協会から経営者賞を贈られるなど、数々の賞を受賞されました。
本学においては、1993年から韓国校友会会長、2000年から商議員、客員評議員として多大なる貢献を果たされました。また、2004年には早稲田韓国校友奨学財団を設立し、母校に学ぶ韓国留学生に奨学金を支給するなど、留学生たちが学業に邁進できるように手助けをされました。
本学はその多大なる功績を称え、2005年3月に名誉博士の学位を贈呈いたしました。
謹んでお悔やみ申し上げます。

2004年度卒業式(2005年3月25日)にて

名誉博士号贈呈式にて白井総長(当時)とともに