早稲田大学は、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」を科学、政治、経済、法律、健康などの面から多角的に学ぶ全学共通副専攻「早稲田大学発・これからの日本を考える〜東日本大震災復興支援科目〜」を2012年度より設置します。東日本にかつてない甚大な被害をもたらした震災と原発事故。復興までは10年以上の時間を要すると言われ、震災・原発事故によって発生した諸問題や明らかになった諸課題も数多く散在します。震災によって日本にどのような変化が起こったか?どのような変化を求められているのか?今後の「これからの日本」について、早稲田大学の視点で考えます。
コーディネーター:田中愛治教授
日付 | 授業内容 | 担当教員(敬称略) | 学術院 | |
---|---|---|---|---|
1 | 4月12日 | 大地震・大津波発生の予測と今後の減災対策について | 柴山 知也 | 創造理工 |
2 | 4月19日 | 東日本大震災による心的影響について ~被災者のこころを考える~ |
辻内 琢也 | 人間科学 |
3 | 4月26日 | 東日本大震災による身体的影響について ~被災者のからだを考える~ |
赤間 高雄 | スポーツ |
4 | 5月10日 | マスメディアのあり方について ~震災報道を考える~ |
伊藤 守 | 教育 |
5 | 5月17日 | 東日本大震災による電力問題について ~電力問題を考える~ |
岩本 伸一 | 先進理工 |
6 | 5月24日 | 震災後のエネルギー問題について ~原発は不要なのか? エネルギー問題を考える~ |
岡 芳明 | 先進理工 |
7 | 5月31日 | 海外から見た東日本大震災・福島原発事故 ~国際社会の中の日本を考える~ |
松岡 俊二 | 国際 |
8 | 6月7日 | 震災からの復興について ~ボランティアのあり方、被災者支援を考える~ |
岩井 雪乃、 加藤 基樹 |
WAVOC |
9 | 6月14日 | 震災からの復興について ~震災後の家族・地域を考える~ |
大久保孝治 | 文 |
10 | 6月21日 | 震災からの復興について ~震災後のまちづくりを考える~ |
早田 宰 | 社会科学 |
11 | 6月28日 | 震災後の産業について ~大震災とこれからの産業を考える~ |
武井 寿 | 商 |
12 | 7月5日 | 震災後の経済について ~大震災とこれからの経済を考える~ |
若田部 昌澄 | 政治経済 |
13 | 7月12日 | 震災後の法整備について ~大震災と日本の法を考える~ |
須網 隆夫 | 法 |
14 | 7月19日 | 震災後の政治について ~大震災と日本の政治を考える~ |
河野 勝 | 政治経済 |
15 | 7月26日 | まとめ ~これからの日本を考える~ |
田中 愛治 | 政治経済 |
全学共通副専攻について
主専攻となる専攻分野とは別にもう一つの分野を学ぶ学際的な履修プログラムで、2007年度より始まりました。選択できる副専攻は20以上にのぼり、学部生であれば学部を問わず誰でも受講できます。海外の大学では、学生が自分の所属する学部の専門分野「主専攻(major)」以外に、「副専攻(minor)」を履修できる仕組みが一般化しています。学生が学部の枠を超えて副専攻を履修し、複数領域の組み合わせを学修することにより、個々人の持つ潜在能力が最大限に発揮され、個性溢れる人材が育成されることが期待されます。また、多様な学問的背景をもつ学生が相互に刺激し合い、さまざまな視点から議論を交わすことで、副専攻は広い視野や人的ネットワークの形成に役立つことにもなります。履修者・修了者には証明書が発行されるため、対外的・社会的にも自分の取り組みを証明することが出来ます。
以上