場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス26号館大隈記念タワー10階125記念室 撮影: 2016/10/18

26号館の125記念室が会場になっています

いろいろな資料が展示されています

学生共済会(「早稲田大学第一商学部昭和26年度卒業記念」1952年)

空襲により破壊された早稲田キャンパス

新生に向かう早稲田大学
26号館大隈記念タワー10階125記念室では、9月30日(金)~11月6日(日)まで、「占領期の早稲田1945~1952―新生への模索―」展が開催されています。GHQによる戦後の占領期(1945~1952)の、早稲田大学の波乱に満ちた道のりが紹介されています。
戦時体制と強く結びついていた大学の制度、組織、理念は再編が不可避なものとなり、さまざまな改革を余儀なくされました。戦争により命を落としたり、すぐには戦地から帰還できない学生も多く、無事に帰ってきても極度の物資不足とインフレによる生活の困難により学業を継続できない学生もいました。
早稲田大学では1945年9月11日より講義が再開されますが、大規模な空襲によりキャンパスは全体の3割に至る甚大な被害を受け、使用できる校舎はわずか24棟という有様でした。校舎の再建が進むまでの間、学生、教職員たちは、教室の窓ガラスが割れて冷たい風が吹き込むような過酷な環境で学ばなければなりませんでした。そうした中でも、1946年に組織された学生共済会(生活協同組合の前身)が、厳しい学生生活の一助となりました。
苦しい戦後の生活の中でも、学生による文化活動の復活は早く、1945年には多くの部員を失い練習場や道具がままならない中で体育会が復活、1946年には学生自治会が発足し、1947年頃には「学生の会」(サークル)活動は100を超えました。学生自治会は後に学生運動として社会に大きな影響を与えていきます。
占領期の早稲田大学と学生達の歩みを知ることができる貴重な企画展となっています。ぜひ足をおはこびください。(や)
- 日時:2016年9月30日(金)~11月6日(日)10:00~18:00
- 休館:日曜日・祝日 ※但し、11月6日(日)は開室、11月4日(金)は閉室
- 場所:早稲田大学 早稲田キャンパス26号館大隈記念タワー10階125記念室
- 料金:無料
- 主催:大学史資料センター