7月11日、学生部国際コミュニティーセンター(ICC)主催のイベント「東北ライブハウス大作戦上映会」が小野記念講堂で開催されました。「東北ライブハウス大作戦」とは東日本大震災で被害が大きかった岩手県大船渡市、宮古市、そして宮城県石巻市にライブハウスを作る活動で、活動の一環でドキュメンタリー・ムービーが作成されました。今回ICCでは、被災地の「今」をより多くの人に知ってもらうため、早稲田大学公認サークル ザ・ワセダ・ガーディアンが本ムービーのために翻訳をし、英語字幕版として上映しました。
上映会に続いて映画監督や現地スタッフ、また、賛同アーティストでナレーションも担当している人気ロックバンドBRAHMANのTOSHI-LOWさんやThe Birthdayのクハラカズユキさん、そしてロックシンガーのうつみようこさんを交え、トークおよび質疑応答が行われました。
- 木村真生監督
- 太田明彦(カウンターアクション宮古代表)
- 黒澤英明(ライブハウス石巻BLUE RESISTANCE代表)
トーク中、東北大作戦事業部本部長・音響チームSPC peak performance代表の西片明人は次のようなことをおっしゃっていました:

西方明人SPC peak performance代表
「5年経ち、復興が進んでいるところとそうでないところがあり、テレビの情報だけでなく、行動に移すことが何かのきっかけとなればいいと思っています。東北ライブハウス大作戦はグッズ販売などで活動を継続しているのですが、中には貯金箱をそのまま募金として持ってきてくれる子もいたりします。しかし、そのような募金はライブハウスがある現地に行く遠征資金にしてくださいと伝え返しています。宮古も、石巻も、大船渡も現地に行ってライブを見てもらうことが一番の支援になるのではないかなと思っています。ぜひ皆さんも足を運んでください。」
TOSHI-LOWさんもまた、現地へ実際に行く大切さを述べていました:

TOSHI-LOW (BRAHMAN)
「足を運べば、人には想像力があるのでここに津波が来て大変だっただろうなということがわかるはずです。茨木や広島、そして熊本での災害時に協力者を呼びかけたとき、とても速い段階で宮古や石巻からの支援の動きがありました。それは自分たちも被災したから、なにが困っているかよくわかっているからです。今の日本では、あなたの住んでいる町でも何が起こるかわからないという考え方が当り前だと思うので、明日は我が身という考えから、被災地に実際に訪れて現地を見てみることが大事だと思います。人間同士が助け合うという本能があると思うので、そういうものが垣間見ることができると思います。」
イベントの最後にTOSHI-LOWさん、クラハカズユキさん、うつみようこさんの三人がミニライブを行い、時にユーモアを交えながら圧倒的なパフォーマンスで会場を大いに盛り上がりました。彼らの力強く美しい歌声の余韻に浸り、会場を出て月光に照らされた参加者たちは興奮が冷めやまず、復興への思いをより一層持つことができたのではないでしょうか。
詳しいイベント詳細はこちらをご覧ください:
また、ICCの職員の方がこのイベント開催にあたっての経緯をICCのブログで紹介しています。