Citiグループ副会長による特別講義

「Smartville: The Smartest Sustainable City in the World」

5月15日(水)に米国シティグループのジェイ・コリンズ氏(Vice Chairman)をお招きし、政治経済学部の学生を対象にした「Smartville: The Smartest Sustainable City in the World」と題した講義を実施しました。

コリンズ氏は、本学の米国協定校であるGLCA/ACMのJapan Studyプログラムを通じて、1983年から1年間本学に留学した経験をお持ちです。講義の冒頭、ご自身の早稲田大学留学について紹介され、この留学経験がその後の人生とキャリアに与えた大きな影響、日本と自分の結びつきなどについてお話くださいました。

講義ではまずイノベーションのメカニズムについて話を始められ、イノベーションが複数の人やグループの複雑な相互作用により発生することを説明されました。現在我々が直面する諸問題を解決しながら、理想のSmart cityを実現させるためには、テクノロジーだけでは不十分で、イノベーションや直面する解決策を提案しながら、理想の実現につなげることが重要なことを説明されました。

理想のSmart city実現のためには、ビックデータの活用、AI技術の活用が重要であり、さらには都市のインフラや住民の日常生活を保障するためにサイバーセキュリティーの充実が不可欠であること、都市の集積に伴う住民以外の構成要素を包括できるエコシステムの構築、さらにそれらを実現するためのデジタル技術をよく理解した行政リーダーの必要性を強調されました。そしてすでに世界の大都市ではそうした視点が政策に反映されていることを具体的な例とともに紹介されました。

コリンズ氏はご自身が携わっている気候変動問題についても説明をされました。この問題は政府だけで解決できるものでなく、国際機関、NGO、各国政府のほか、民間企業の技術や国際金融の協力、さらには都市の緑化やごみ処理の問題などSmart cityに求められる具体的な課題や役割も重要であることを強調されました。またSmart cityが有するべき重要な機能として、医療体制の充実やデジタル金融機能の整備についても言及されました。講義のあとには参加学生からの質疑応答に最後までそれぞれの質問に丁寧に対応くださいました。

今回の講義は、コリンズ氏の本学への「留学」というご縁で実現しました。コリンズ氏より、関係を築いている田中総長あてに、ぜひ第二の母校である早稲田大学に戻り学生たちにメッセージを伝えたい、というご提案をいただき実現したものです。今回の講義に参加した学生は、今まさに変貌する新しい都市の姿(Smart city)についての理解のみでなく、同時にその実現に寄与するグローバルリーダーに成長していくための大きなヒントを得ることができました。

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