Waseda University Honjo Senior High School早稲田大学 本庄高等学院

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課外講義「これがサイエンスだ!」2025年夏合宿が行われました

2025年7月23日(水)から25日(金)にかけて、課外講義「これがサイエンスだ!」のゼミ合宿が行われました。この合宿では「授業では扱わない専門性のある内容を探究し、進学や将来について新たな視点をもつ」ことを目的とし、参加者は4のパートに分かれ探究活動を行いました。
4つのパートではそれぞれ次のような探究が行われました。
数学パートでは、射影平面を定義し、その諸性質について学びました。特に射影平面における点と直線の双対性を用いて初等幾何におけるの命題の双対命題を構成したり、射影変換を用いて、n 重点を n+1 個持つ凸 2n 角形の構成を行いました。

化学パートでは、有機電子論入門編として「共鳴」と「形式電荷」という概念を中心に学び、この二つの概念を駆使して様々な有機化合物の性質や反応性を説明することに挑戦しました。

深海探査パートでは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の教材を使って深海の環境や、深海探査機の構造について探究しました。

宇宙線パートでは、様々な検出器を用いて、宇宙からの放射線である宇宙線の測定を行いました。

また、パート別の探究活動の合間には特別講義が行われました。
23日(水)には東京科学大学 大学院生の西森先生から「鳥人間の力学」というタイトルで特別講義がありました。この講義では、鳥人間を始め飛行機に関連する流体力学、飛行機力学の紹介をしました。渦の性質を卓球や落下物を用いて説明し、揚力や抵抗が発生する原理を学び、電磁気学と流体力学で学ぶ法則の類似性を紹介しました。

24日(木)数学科 矢島先生から「絶対値付きの関数で遊ぼう」というタイトルで特別講義をしていただきました。この講義では、絶対値付きの関数の原始関数がどのような形で表されるかという疑問を出発点に、ある種の関数のグラフの一部分をx軸に関して対称移動させる方法を学びました。

最終日の25日(金)は成果報告会を行いました。成果報告会では、各パートごとに以下の内容で発表してもらいました。
数学パート:射影平面(平行線も交わる平面)のすばらしさについて
宇宙線パート:体育館の外や中、本庄市の古墳における宇宙線の観測結果や、宇宙線の性質、宇宙線を観測する装置の具体的な仕組みについて
深海探査パート:オリジナルの深海探査機の3Dモデルについて
化学パート:電子の動きによって物質の性質や反応を説明する有機電子論について

 最後に、3年の飯田さんが卒論の経過報告をしました。「結び目がほどけるかどうかや、形のちがいを見分けるための『結び目の不変量』という道具」や、「身近な結び目を例に、形を変えても変わらない特徴を見つける方法」を説明・紹介してくれました。

 3日間を通して、学院生が楽しく真剣に取り組んでいる姿が印象的でした。参加してくれた皆さん、ありがとうございました!

〒367-0032 埼玉県本庄市栗崎239-3
Tel:0495-21-2400
  ※営業の申し込みは受け付けておりません。

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