2019年度卒業設計
小さい頃から新宿に訪れる機会が多かった。いつも人が多く集まり東京の中心ともいえる街である。そんな街のシンボルともいえるのが前川国男が設計した紀伊國屋新宿本店である。今この建物の両脇の敷地で工事が行われている。この光景を見て書店が厳しい現状にある中、紀伊國屋新宿本店を主役にするプランを考えるとしたらどうなるだろうかと考えたところから始まった。
人が居心地が良いと思う空間をつくるにはヴォイドが必要だと考え1階にパスウェイを通した。本を売るという機能だけでは生き残れない時代が来たので、1つの機能だけでなく様々な機能を持った 空間をつくることによって集客につながるのではないかと考えた。5つのエリア(機能)を設定し分散させることによって人の流れを作った。既存の建物を生かし、人のコミュニティや余裕を生むような外を感じることのできる空間を提案する。様々な場所に適用できる可能性のあるプランだと思う。