Art and Architecture School早稲田大学 芸術学校

「Conflict」佐藤熊弥 Kumaya SATO

2019年度卒業設計

美術を学んできた関係で、展示をデザインする仕事に携わっている。展示によって作品の価値が変わってはならないというモダニズムの考え方と、真っ向からぶつかってしまう展示デザインの仕事をしながら、展示の不思議さについて考えている。卒業設計では展示の考え方とは何かまとめながら、それを建築に活かすことができるか試みることにした。絵や彫刻が飾られている空間や、ホワイトキューブよりも前の空間を観察していく中で、積極的に関係を結ぼうとする働きと、結びつきを拒もうとする働きを3つずつ見い出し、「干渉の作法」と名付け、設計の中で展開した。必要以上に攻撃的な作品とならないように、干渉が前提となるプログラムを検討し、設計対象を児童養護施設とした。関係性をテーマにした設計は珍しいものではない。ただ優しい関係だけはでなく、干渉を前提とした設計をすることで、新しい展示の可能性だけでなく、建築がアプローチするべきいくつかの問題の解決策を切り開くことができるのではないだろうか。

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