Art and Architecture School早稲田大学 芸術学校

「Base for Family base for Community」 岡本萌 Moe OKAMOTO

2018年度卒業設計 保坂賞受賞作品

倉敷市にある祖母の住宅の改修と新築棟の設計。棟梁であった高祖父の建てた築80年の在来軸組住宅の老朽化を受け、記憶と歴史を過去から未来へと繋ぐ”家族の拠点”へと進化させる改修に加え、公道を挟んだ向かいの空き地に、地方医学研修生のための寮とコミュニティを復活させるための”地域の拠点”としての新築設計を行った。本敷地は伝統在来軸組と新建材の住宅群の交わる中間地点に位置するため、双方を受容する設計が必要だと考えた。

新築棟は民家の建て壊しが多く行われている本地域にとっての、建具や家具、建材を動態保存する”蔵”としての役割も担っている。新・旧に共通し、町や人との交流を生むため、自らを”ひらく”ことを目指した。新・旧の建物の正面をブロック状に抜き取り、庭を入れ、既存住宅にあった土間を復活させ、二棟を繋ぐ。さらに塀を撤去し、壁を建具に置き換えることで、柔らかい分節を生みだす。町全体に木レンガで作った路地と、建具レールを配すことで、人と町とのコミュニケーションの創出に寄与すると考えた。

何の変哲もない一つの住宅が、これからの町と人の関わり合い方を提案する一つのきっかけとなることを目指した。

[敷地]岡山県倉敷市
[用途]住宅 寮 公共空間

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