Art and Architecture School早稲田大学 芸術学校

「Reconstituting the Constitution」 木内亨 Toru KIUCHI

2017年度卒業設計 萩原賞受賞作品

本卒業設計では、審理件数の増大による違憲審査機能の低下という組織運営における問題点の改善と共に、国民の憲法に関する認識を向上させる目的で、憲法訴訟を専門に審理する最高裁判所憲法部を国会議事堂前庭に建設する。「憲法裁判所をひらく」ために、「憲法を知る」「憲法を議論する」という2つの焦点から、必要な用途と建築形態のありかたを分析した。「憲法を知る」場として、大法廷を取り巻くように憲政記念館(ギャラリー空間)を配置し、利用者が連続的にギャラリーから大法廷傍聴席へ学ぶ場を移すことができる構成とした。傍聴後に「憲法を議論する」ことができるように、隣接する北側に議論の広場を設けている。そして、「知る場」と「議論する場」という2 つの焦点をまとめる意図で、楕円を用いた。また、日本に導入された法廷空間形態の根源である、アゴラの民衆裁判所に関する建築構成と利用方法を調査したうえで、それらのボキャブラリーを組み込む等の形態操作を試みた。また、敷地の文脈から、「市民の道」を導き出し、非権力的文脈による設計行為を試みた。これらにより、用途と建築意匠の両側面で「国民にひらかれた憲法裁判所」を模索した。

[敷地]東京都千代田区永田町
[用途]最高裁判所

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