2016年度卒業設計
縮退社会が進む日本において社会形態のあり方が問われている。家族で担っていた育児・介護・福祉の役割は地域に頼らざるを得なくなった。また、日本各地には土着の文化・習慣があったが、情報社会の発展により失われつつある。
『土着の文化を見直すことで、社会コミュニティの再構築を図る』ことをThema とし、大宮氷川神社の北方に位置する盆栽町という盆栽により発展した土地を選びprogram を考えた。
氷川参道の軸に合わせて松のグリッドを設定し、かつてこの地に存在した松の森を再表現する。敷地の中心に向かい、松・盆栽に高低差をつけ、すり鉢のような松の森をつくる。敷地境界線を消し、松による境界線を新たに作り上げる。
一方、元々の敷地境界線と松のグリッドにより建物の形態をデザインすることで、この土地のcontext を継承させ、統一感と自由度のある空間デザインを考えた。
[敷地]埼玉県さいたま市北区盆栽町
[用途]都市機能