2016年度卒業設計
現在の堺市戎島周辺は全盛期には‘Sacay’ として世界的にも名の知れた貿易港であり、金属加工の街として日本史にも大きな影響を与えてきた。
しかし現在は、隣接する大阪府のベットタウンとなり、稀有な歴史性やその中で育まれてきた独自の文化を感じることはできない。そこで、堺港復活のために整備された旧堺港を敷地とし、江戸時代から現在まで続く堺の街区と、その内側に眠る中世の堺の街区を形態要素として抽出して建築化した。
用途としては堺の歴史、文化を発信するミュージアムとそれに関連する研究所、市民が交流、活動することができるパブリックスペースを備え、その形態とも相まって進取の精神溢れる堺再興の礎となる建築である。
[敷地]大阪府堺市戎島
[用途]海洋博物館・研究所