Art and Architecture School早稲田大学 芸術学校

「Liquid Peaks on Cliffed Cape-Aburatsubo Marine Research Institute and Aquarium-」成田好孝 Yoshitaka NARITA

温暖化に伴って水害の脅威が深刻化している。海洋国家であり水害大国である日本に貢献する“海と海をつなぐ海洋複合施設”を設計した。敷地は神奈川県の三浦半島にある油壺マリンパーク跡地とした。そこは半世紀に渡り水族館として親しまれて来た。敷地の西側には外洋に面した荒々しい海が、北側には内湾に面した穏やかな海が広がる。岬によって分けられた二つの海をつなぐ建築が、三浦半島の新たなランドスケープを作ることを意図した。敷地は富士山を望む景勝地で、その軸線を設計の起点とした。荒々しい海に面した西側の崖に水害研究所を、穏やかな海に面した北側の崖に水族館を配置した。これらは海の二つの性格に対応する。水害研究所は生命を奪うような海の残酷さや非情さと、水族館は生命を生み出すような海の素晴らしさや神秘さに対応する。波を抽象化し、”Peak”というギザギザ形状をデザインの基礎とした。翼のように組み合う一対の大きなPeaksを基本形状とした。屋根と側面に設けた小さなPeaksは、内部の実験フロア等に自然光を取り込んでいる。外部に対しては、陸から見る風景と海から見る風景を考慮し、油壺の新しいランドスケープを計画した。

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