2020年度卒業設計
永く住む、蔵の街・川越は瓦屋根と漆喰の壁が特徴な蔵造りが多く残り、観光スポットして日夜多くの観光客で賑わう。歴史的要素が強い一方、中心地周辺は多くの商業と住居、交通が集中し都市性の高さも備える。
街の中心にある三角の地帯は3駅3路線に囲まれた魅力ある土地でありながらも老朽化した巨大な集合住宅が残り、住民以外には見向きもされないのが現状である。本計画ではポテンシャルを秘めた未開の地に、川越が抱える懸念事項を打破すべく環境を計画した。課題は3つあり、1つ目は「休息する場」。370年も続く川越まつりは多くの来場者で賑わうが、それに比例しない休憩場の少なさとアクセス性の悪さに着目した。2つ目は「機能の分散」。川越は行政機関が分散し、生活上で不便さを感じることから取り上げた。そして最後は「緑化」。緑化推進が遅く、広場も少ない川越に前述した懸念をもとに、役所機能を持つ分庁舎や資料館、そして常時山車を展示したミュージアム兼車庫を敷設。さらに、市民や来訪者のための憩いの広場を三角地帯に集約した。
- [敷地]
- 埼玉県川越市中原町
- [用途]
- 展示施設及び新分庁舎/広場