2026年6月3日(水)、当センターと料飲稲門会の共催により、「久米島の『食』と地域価値創造シンポジウム」を開催しました。本シンポジウムは、当センター、久米島町、NTT株式会社が2026年4月7日に締結した包括連携協定に基づき、久米島における「水・食・エネルギー・健康」の循環型モデルの実証に向けた取り組みの一環として実施されたものです。
当日は、桃原秀雄 久米島町長による開会挨拶の後、久米島高校の森俊介コーディネーターと生徒の皆様、合同会社結人舎の池原久美子代表、株式会社ジーオー・ファームの鷲足恭子取締役副社長より、久米島に受け継がれてきた食資源や、それらを活用した事業・地域活動について紹介が行われました。
続いて、ロイヤルホールディングス株式会社 取締役会長・料飲稲門会会長の菊地唯夫氏による基調講演「食産業の持続的成長に向けて」が行われました。講演では、食産業の持続的な発展には、規模拡大を目指す「競争」だけでなく、多様な主体との「共創」が重要であることが示されました。また、インフレ社会へ移行する中で、価格や機能といった相対的価値(VALUE)だけでなく、食や人、地域に紐づくストーリーを含めた絶対的価値(WORTH)に着目する必要性が語られました。
その後のセッションでは、食を起点とした地域価値創出に関する多様な取り組みが紹介されました。NTT株式会社 宇宙環境エネルギー研究所の前田裕二所長からは、本学、NTT、久米島町が連携して推進する「久米島Blue Sphere構想」について説明があり、水・食・エネルギー・健康を統合的に循環させるサステナブルな社会モデルの実現に向けた展望が共有されました。
また、当センター副所長の竹山春子 理工学術院教授、九州大学の穴井豊昭教授、株式会社TOWINGの西田亮也取締役CTOからは、久米島における循環型農業の実証プロジェクトについて報告がありました。さらに、株式会社パソナ農援隊の田中康輔代表取締役からは淡路島での地域振興モデル、株式会社コラゾンの大村智則代表取締役からは麹を軸とした新たな食文化創出の可能性、当センター副所長の下川哲 政治経済学術院教授からは地域ブランド形成に関する事例分析と久米島におけるブランド展開の可能性について、それぞれ話題提供が行われました。加えて、HAL YAMASHITA東京のHAL YAMASHITAエグゼクティブシェフからは、グローバルな食の潮流を踏まえた久米島の食文化・食産業の発信について具体的な提言が示されました。
後半のパネルディスカッションでは、登壇者に加え、東京農業大学の上原万里子副学長、株式会社島津製作所 分析計測事業部 Solution COEの早川禎宏副センター長も参加し、久米島の「食」を核とした持続的な地域価値創造について、多角的な視点から活発な議論が交わされました。
シンポジウムには、現地・オンラインを合わせて延べ100名を超える方々が参加し、料飲稲門会関係者や島民の皆様にも多数ご参加いただくなど、盛況のうちに閉幕しました。
なお、開催に先立ち、久米島の食産業に関するサイトビジットや、島民を含む関係者によるネットワーキングも実施しました。本シンポジウムは、本学関係者と久米島町が地域課題や将来像を共有し、「食」を起点とした地域価値創出に向けて連携を深める重要な契機となりました。

開会の挨拶をされる 桃原 秀雄 久米島町長

基調講演をされる菊地唯夫 ロイヤルホールディングス株式会社取締役会長・料飲稲門会会長

シンポジウム主催者として講演をされる当センター副所長の竹山 春子 理工学術院 教授

講演をされる当センター副所長の下川 哲 政治経済学術院 教授
![]() 鷲足恭子 株式会社ジーオー・ファーム 取締役副社長 |
![]() 池原久美子 合同会社結人舎 代表 |
|
![]() 森俊介 久米島高校魅力化コーディネーター と久米島高校のみなさん |
||
![]() 前田 裕二 NTT株式会社 宇宙環境エネルギー研究所 所長 |
![]() 穴井 豊昭 九州大学 農学研究院 教授 |
![]() 西田 亮也 株式会社TOWING 取締役CTO |
![]() 田中 康輔 株式会社パソナ農援隊 代表取締役 |
![]() 大村 智則 株式会社コラゾン 代表取締役 |
![]() HAL YAMASHITA HAL YAMASHITA東京 エグゼクティブシェフ 一般社団法人日本飲食団体連合会 副代表理事 |

パネルディスカッションの様子

会場の様子

シンポジウム参加者の集合写真
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
サイトビジットの様子


















