持続可能な社会実現に向けた脱炭素化(カーボンニュートラル)、デジタル・AI化等の世界的潮流に加え、国内ではSociety5.0の提唱や約60年ぶりのエネルギー制度改⾰などがあり、電⼒・エネルギーインフラに関わる産業は今、構造転換期を迎えています。また、2020年に経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成⻑戦略」には、成⻑が期待される14分野として、エネルギーインフラを⾰新するマテリアルから電⼒マネジメントシステムまでを包含する産業領域が盛り込まれました。
PEP育成プログラムは、早稲⽥⼤学を中⼼に、カーボンニュートラルに伴うグリーン成⻑に向け、電⼒・エネルギー新産業創出に寄与する⼈材の輩出を⽬的に、国公私⽴13⼤学連携(*)によるインターユニバーシティ型の教育研究プラットフォームを形成し、電⼒・ガス・⽯油・⽔素等のエネルギー領域を網羅する国内外の企業・研究機関とも連携しながら、実践的な研究と5年⼀貫の博⼠学⽣教育を推進しています。
(*)早稲⽥⼤学、北海道⼤学、東北⼤学、福井⼤学、⼭梨⼤学、東京都⽴⼤学、横浜国⽴⼤学、名古屋⼤学、⼤阪⼤学、広島⼤学、徳島⼤学、九州⼤学、琉球⼤学
本プログラムでは、カーボンニュートラル実現に資する未来社会をデザインするために、⾼度な「知のプロフェッショナル」の⼈材像として、1)モノづくりのプロフェッショナル:新エネルギーシステムイノベーター、2)コトづくりのプロフェッショナル:新エネルギー事業創出イノベーター、3)国際標準化のプロフェッショナル:グローバル・エネルギーイノベーターを掲げ、これらの⼈材が備えるべき6つの能⼒:深い専⾨⼒、広い俯瞰⼒、強い融合⼒、共同研究⼒、産業創出⼒、国際連携⼒を修得できる教育研究プログラムを提供しています。
世界規模でカーボンニュートラルを実現するためには、その根幹となる科学技術・イノベーションの創出を担う⼈材、とりわけ⾼度な専⾨知識を有し、社会で活躍する博⼠⼈材の育成が重要であると考えています。
早稲⽥⼤学では、SDGsおよびその先の持続可能な社会の実現に向け、カーボンニュートラルに代表されるグリーンイノベーション、ライフイノベーション、デジタルイノベーション、ソーシャルイノベーション将来を担い、⾃⾝の研究成果・アイデアの社会実装や産業界での活躍に意欲ある優秀な博⼠後期課程学⽣に対し、経済的⽀援とキャリア開発・育成コンテンツの提供を⾏っています。
本プログラムの⽀援を受け育成された博⼠⼈材が、社会で⾼付加価値製品・サービスを創出することで⽇本の産業競争⼒強化や経済的発展に貢献し、その貢献が次なる教育研究・⼈材育成へと還元される、オープン・イノベーション・エコシステムの確⽴を⽬指しています。