2025年5月15日(木)、都内ホテルにて「エコキュート1,000万台達成記念式典 〜ヒートポンプが紡ぐ歴史と未来〜」が開催されました。
本式典は、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機「エコキュート」が累計1,000万台の出荷を達成する節目を記念し、省庁、関連企業や研究機関から多くの関係者が集う中で実施されました。
基調講演 – 林泰弘教授が描くカーボンニュートラル社会
式典では、カーボンニュートラル社会研究教育センター所長を務める林泰弘教授が「脱炭素化・デジタル化によるヒートポンプ給湯機の普及拡大へ」と題して基調講演を行いました。林教授は、ヒートポンプ技術が果たす環境貢献や、デジタル技術との融合によるエネルギー効率の向上について解説しました。さらに、今後はヒートポンプ給湯機にDRready機能(通信制御機能、外部接続機能、セキュリティ機能)を具備することで、ディマンドリスポンス(DR)の社会活用が促進され、社会的な逸失利益となっている太陽光発電の余剰電力を有効使用できる重要性を定量的に述べ、聴衆から大きな関心を集めました。
冒頭では、経済産業省資源エネルギー庁長官 村瀬佳史氏が来賓挨拶されました。
国土交通省大臣官房審議官 宿本尚吾氏、環境省地球環境局長 土居健太郎氏も来賓挨拶をされ、電力中央研究所名誉シニアアドバイザー 齋川路之氏の基調講演もあり、ヒートポンプ給湯機の未来に向けた盛大な会となりました。