10月12日(土)に、早稲田大学121号館コマツホールにて、『カーボンニュートラル実現に向けたアイデアコンペティション』の最終審査が行われ、一次審査を勝ち抜いた6組がプレゼンテーションを披露しました。
早稲田大学は、2021年11月に「早稲田大学カーボンニュートラル宣言」を行いました。この宣言では、最先端研究、人材育成、キャンパスのカーボンニュートラル化の3つを組み合わせる、「WASEDA Carbon Net Zero Challenge」の構想が提示されました。特に、キャンパスのカーボンニュートラル化については、早稲田大学の創立150周年である2032年が目標年次とされています。キャンパスのカーボンニュートラル化を達成するには、ハードのアイディアと、ソフトのアイディアを両輪で推進することが重要です。早稲田大学のキャンパスの実状を踏まえた先進的なアイディアは、早稲田大学をフィールドに活動する学生から生じるのではないか?そのような仮説のもと、本学学生を対象としたコンペを開催することになりました。
本最終審査では、86組のエントリーの中で、実現性、展開性、先進性、独自性の4つの観点から特に評価の高かった6組がプレゼンテーションを行い、審査員による審査によって各賞の受賞者を決定しました。また、会場に集まった観客からの人気投票を行い、オーディエンス賞受賞者が選出されました。
最優秀賞は、エントリーNo.35チーム『(民法)・環境法ゼミ』の法学部3年 江原碧⼈さん、⼩池悠⽻さんが見事受賞しました。提案タイトルは『学術院間における早稲田メカニズム』です。
オーディエンス賞を獲得したのは、エントリーNo.26チーム『カイシュウ』の創造理工学部4年 須藤修さん、先進理工学部4年 五條貴大さんでした。提案タイトルは『ダンボール革命~学生が主導するサスティナブルな未来~』でした。
その他、TEPCO賞、CNデザイン賞、優秀賞、TEPCO特別賞の各受賞者が選出されました。
審査結果は以下の通りです。
審査結果
最優秀賞 副賞:Amazonギフトカード30万円分
エントリーNo.35
タイトル『学術院間における早稲田メカニズム』
チーム 『(民法)・環境法ゼミ』
法学部3年 江原碧⼈さん、⼩池悠⽻さん
TEPCO賞 副賞:Amazonギフトカード15万円分 + 福島ギフト
エントリーNo.69
タイトル『西早稲田キャンパスのビル風を利用した風力発電』
チーム 『EnerDish』
創造理工学研究科 博士課程1年 佐藤 啓太さん
創造理工学研究科 修士課程2年 泉 健人さん
創造理工学研究科 修士課程2年 宮澤 諒さん
CNデザイン賞 副賞:Amazonギフトカード15万円分 / オーディエンス賞
エントリーNo.26
タイトル『ダンボール革命~学生が主導するサスティナブルな未来~』
チーム 『カイシュウ』
創造理工学部4年 須藤修さん
先進理工学部4年 五條貴大さん
優秀賞(2組) 副賞:Amazonギフトカード10万円分
エントリーNo.7
タイトル『カボニュクエスト』
人間科学部4年 大網 志乃さん
エントリーNo.76
タイトル『サステナブルダイニング』
チーム 『ゆみひこ』
政治経済学部1年 弘中宏樹さん
法学部4年 小橋端紗 さん
国際教養学部1年 田村陽菜さん
TEPCO特別賞(5組) 副賞:福島ギフト
エントリーNo.13
タイトル『「自然との共生」を目指した「早稲田地域ラボ」の提案』
創造理工学部3年 矢野創大さん
エントリーNo.21
タイトル『古紙リサイクルを促進するリサイクルボックス』
チーム 『オーガニック』
創造理工学部3年 小鹿菜々子さん、佐々木春和さん
※写真は小鹿さん
エントリーNo.40
タイトル『空調効率の改善がもたらすCO2削減の可能性』
創造理工学部3年 佐藤未来乃さん
エントリーNo.75
タイトル『ユニチャリ「クリーンエネルギー限定」ライドシェアサービス』
チーム 『ソービズ』
人間科学部4年 才賀尉江さん
法学部3年 深山七夏さん
社会科学部1年 日置萌花さん
エントリーNo.67
タイトル『ウォーターサーバー設置およびマイボトル普及プロジェクト』
大学院先進理工学研究科 修士課程2年
この日のプレゼンターは、金子奈々恵助教授(スマート社会技術融合研究機構)が担当しました。
審査員は、早稲田大学、東京電力ホールディングス、日建設計より以下5名が務めました。
早稲田大学理工学術院 教授/早稲田大学WCANS 所長/スマート社会技術融合研究機構 機構会長 林泰弘
早稲田大学理工学術院 教授/スマート社会技術融合研究機構 機構長 田辺新一
早稲田大学WCANS 副所長/政治経済学術院 准教授 下川哲
東京電力ホールディングス(株)経営技術戦略研究所 所長 難波雅之
(株)日建設計 執行役員/エンジニアリング部門 設備設計グループ 代表 宮坂 裕美子
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会場には出場者のご家族、ご友人、企業関係者など多くの観客が応援に駆けつけました。
各出場者は10分の持ち時間を存分に活かし、学んでいることや自分なりの考えに基づき提案内容を発表しました。質疑応答の時間には、審査員からの鋭い質問、アイデア実現のためのアドバイスなどもあり、活気と笑い声が響くコンペとなりました。
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今回、第一回目の開催となったアイデアコンペティションですが、参加者からは『次回も参加したい』との前向きな声が多く寄せられ、今後の展開が期待されるイベントとなりました。また、忙しい学生生活の中でエントリーし、アイデアを提案してくださった学生の皆さんに、この場をもって改めてお礼申し上げます。