東日本大震災から10年。
振り返るだけではなく、
これからの10年を歩んでいくため
教育、研究、貢献、
そして復興の記憶を
今、早稲田大学から辿ります。

Timeline

あのとき、早稲田は

2011.3.11
東日本大震災発生

「災害対策本部(本部長:本多総務担当常任理事)」を設置。

 

帰宅困難者の一時待機場所として大隈講堂、西早稲田キャンパス63号館等の大学施設を解放 (本庄キャンパス含む)し、約2,500名を収容。飲料水や非常食、毛布等の提供に加えて炊き出しも一部実施

2011.3.12
震災発生から1日

被災した入学予定者および在学生に対し、入学に関する各種配慮や就学上の経済支援等の方針を表明

2011.3.15
学内内外への発表

「東北地方太平洋沖地震災害対策本部」設置(リスク管理委員会規定第3条第4号)

2011.3.17
 

「2010年度卒業式・大学院学位授与式」と「卒業式前夜祭(校友会主催)」の中止を発表

2011.3.18
 

「2011年度入学式」の中止および授業日程の変更を発表
被災した入学予定者に対する、入学時期の延期制度を発表

2011.3.19
 

被災した入学予定者に対する、入学直後の休学特例措置等を発表

2011.3.23
大学と校友会が義援金および救援金の募集を開始

①被災した本学学生(新入生含む)への支援 →「WASEDAサポーターズ倶楽部寄付金」を通じて募集
②被災地域への義援金 → 学内において主に学生・教職員を対象に募集。締切後、日本赤十字社へ
③早稲田大学校友会東日本大震災救援金 → 被災校友および被災学生に半額ずつ活用

法科大学院生への学習場所の確保

新司法試験までの間、学習場所確保が困難な東北大学法科大学院・東北学院大学法科大学院の2011.3修了予定者に対し、本学大学院法務研究科が施設利用等で便宜を図ることを表明

2011.3.25
2010年度卒業式・大学院学位授与式の中止

「2010年度卒業式・大学院学位授与式」の中止を受け、学部卒業生、大学院学位受領者および芸術学校卒業生に向けて鎌田薫総長がメッセージを発表

2011.4.5
2011年度入学式の中止

「2011年度入学式」の中止を受け、新入生に向けて鎌田薫総長がメッセージを発表

2011.4.6
災害ボランティア講習会開催

平山郁夫記念ボランティアセンター(以下、WAVOC)が災害ボランティア講習会開催(WAVOC災害救援プロジェクト・早稲田レスキュー主催)

2011.4.8
東日本大震災復興支援室を設置

東日本大震災からの復興を支援するため、「東日本大震災復興支援室(室長:鎌田薫総長/事務局:総務部)」を設置(理事会:決定)

2011.4.10
マニュアルの作成・配付

『ポケット版 大地震マニュアル(学生用)』の配付開始。

2011.4.11
震災発生から1ヶ月

WAVOCが、宮城県石巻市に震災ボランティアの先遣隊を派遣(~4/12)

2011.4.21
復興支援ボランティア隊の派遣を開始

WAVOCが宮城県石巻市に本格的な復興支援ボランティア隊の派遣を開始(3回で154名 ~4/28)
WAVOCが、学生サークル「思惟の森の会」が長年交流活動を続けてきた岩手県田野畑村に、同会の学生・OBを先遣隊として派遣(~4/25)

2011.4.28
マニュアルの作成・配付

「大地震発生時(授業中)の教員対応【抜粋】(日・英)」、「キャンパス一時避難場所図示(日・英)」を各教室の教卓に設置。「大地震発生時の対応(学生)」、「教室ごとの非難経路図」を早稲田キャンパス各教室に掲示

2011.5.6
電力消費集計を開始

早稲田キャンパスにおいて、一日の電力消費集計を開始

マニュアルの作成・配付

総務部が学内各箇所に対して「3.11 ふりかえりアンケート」を実施。これをもとに「震災マニュアル(PhaseⅠ)」作成

2011.5.10
中長期研究3プロジェクト(7研究課題)を選定

東日本大震災の被災地域復興などに貢献するため、知的共同体としての英知を結集した「東日本大震災復興研究拠点(拠点責任者:深澤良彰 研究推進部門総括理事)」を設置し、学際的な中長期研究3プロジェクト(7研究課題)を選定。
また、特定課題研究助成費特定課題A(一般助成≪震災調査・研究≫)の公募を行い、49件の応募のうち14件が採択された。

2011.5.17
3つの復興支援方針を決定

「東日本大震災復興支援室」が、3つの復興支援方針(被災学生の就学支援、被災地域への支援、研究を通じた復興支援)を決定。被災学生の就学支援としては、「WASEDAサポーターズ倶楽部寄付金」による「東日本大震災被災学生支援奨学金」を新設

2011.5.27
泥かき・瓦礫撤去活動を開始

WAVOCが各地の被災校友の方々、および各地の社会福祉協議会から要請を受け泥かき・瓦礫撤去活動を開始(7回で319名が参加 ~7/10)

2011.6.1
「節電対策チーム」を設置

東日本大震災に起因する夏の電力不足に伴う電気事業法第27条の発動により、夏場の最大電力を前年(2010年)同時期の最大電力から15%削減することが義務に。本学では、これに対応する様々な取り組みを推進するため、「東日本大震災対策本部」のもと「節電対策チーム」を設置

2011.6.15
学内調査

各キャンパス月毎放射線量率測定

2011.6.16
学生と現地の要望とマッチング開始

学生部とWAVOCが、夏季休業期間における学生ボランティア活動支援として、文化公演、子どもやお年寄りを対象とした文化活動の企画を学生サークルから募り、現地の要望とマッチングを開始(~6/30)

2011.6.20
学費等減免制度の発表

2012年度入学志願者に2012年度学費等減免制度を入学センターHP上で案内

2011.6.23
東日本大震災復興支援プロジェクト特設Webページ開設

WAVOCが、東日本大震災復興支援プロジェクトの特設Webページを開設。復興支援に関する情報の随時配信を開始

2011.7.2
総長激励、そして自らもボランティア活動に参加

鎌田薫総長が岩手県や福島県などの被災地を訪問。東日本大震災の復興にボランティアとして奮闘する本学学生や校友を激励するとともに総長自らもボランティア活動に参加、震災復興への貢献を誓う(~7/3)

2011.8.12
なとり鎮魂灯篭流し

WAVOCが募集した「なとり鎮魂灯篭流し」に、多数の留学生が参加(~8/14)

2011.9.13
東日本大震災ボランティア支援アカペラコンサート

WAVOCが、『WAVOC presents 東日本大震災ボランティア支援アカペラコンサート』を開催。ゴスペラーズなど20名以上のアーティストが満員の大隈大講堂で熱唱

2011.11.28
ブックレットの刊行開始

『早稲田大学ブックレット〈「震災後」に考える〉』シリーズの刊行開始。本学の教員が震災直後から現地入りして実施した様々な研究・支援プロジェクトを通じて得た知見・思索・活動を広く社会に提供すべく、第1回配本の3冊が刊行

2011.12.1
マニュアルの作成・配付

震度5強以上を想定した「大地震マニュアル(PhaseⅡ)」と「大地震マニュアル(入試・式典用)」を作成

2011.12.3
震災復興チャリティイベント

本学職員による「Hello! WASEDAプロジェクト」が『がんばろう日本! 震災復興チャリティイベント 第1回早稲田駅伝in国立競技場』を開催。当日は、親子連れなど1,700名が疾走

2011.12.15
写真洗浄プロジェクト開始

WAVOCが学内にて写真洗浄プロジェクト開始(協力:公認サークル写団シャレード・富士フイルム株式会社 ~2012/1/19)

2012.2.4
留学生を対象とした英語便ボランティアバスツアー

WAVOC・国際コミュニティセンターが留学生を対象とした英語便ボランティアバスツアーを募集し、釜石市・塩釜市を訪問(~2/6)

2012.3.6
セミナーでの講演

米国ワシントンDCで開催された日米研究インスティテュート主催セミナー「The interaction of Young People in U.S. and Japan)にてWAVOCの兵藤助教と学生1名が講演

2012.3.11
東日本大震災から1年

東日本大震災から1年、鎌田薫総長がメッセージを発表、14時46分に大隈講堂の鐘を鳴らすとともに、早稲田キャンパス正門脇に校旗を半旗掲揚(以降、現在に至るまで毎年行われる)

2012.3.26
マニュアルの作成・配付

教務部が教員に向けて「大地震発生時(授業中)の教員対応について」「キャンパス建物別の避難場所目安」「大地震発生時の対応に関する学生への伝達事項」配付

2012.4.3
「東日本大震災復興支援科目」開講

オープン教育センター「東日本大震災復興支援科目」開講

2012.5.8
人事部・WAVOCの活動

人事部とWAVOCが新入職員研修を東北学院大学、気仙沼市、陸前高田市にて実施(~5/10)

2012.10.21
「復興支援」を全体テーマとした稲門祭

稲門祭の全体テーマを「復興支援」とし、イベント(シンポジウム、コンサート、講演会)実施。稲門祭に社会連携推進室・WAVOCが三陸復興支援ブースを設置し、気仙沼市観光課が出展

2012.12.6
ブックレットの贈呈

東日本大震災復興支援室が、『早稲田大学ブックレット〈「震災後」に考える〉』シリーズの既刊26巻全点を、青森・岩手・宮城・福島・茨城各県の高等学校および特別支援学校に贈呈

2013.3.11
『微力だが無力ではない』発行

WAVOCが東日本大震災復興支援ボランティア活動記録「微力だが無力ではない」を発行

2013.7.1
『僕たちが見つけた道標』発行

WAVOCの兵藤智佳助教が2年間にわたる双葉高校の高校生とボランティア大学生の交流を綴った「僕たちが見つけた道標」を出版

2013.9.4
複合災害研究の国際的研究拠点を形成

「減災研究の国際展開のための災害研究基盤の形成」が文科省に採択。津波・高潮・地震・噴火による複合災害研究の国際的研究拠点を形成

2013.12.20
シンポジウム開催

東日本大震災復興研究拠点公開シンポジウム「復興の先にある未来を見据えて進もう」開催

Research

復興と研究の10年

震災の記憶を継承し
研究と技術の先にある
人と社会の未来を構築する

Coexistence

復興と共存の10年

From 2011 to 2021 and future
震災をきっかけに培った
経験と思いをつないでいく

Data

数値で見る早稲田大学と震災

  • 3,000
    2011年3月11日 早大のキャンパス内で夜を明かした人数
    (全キャンパス合計)
    ※うち、大隈講堂では約1,000名を受け入れました。
    帰宅困難者には毛布、缶詰パンなどの差し入れや炊き出しを行いました。
  • 7万セット
    備蓄防災セット
    (水1L、ビスケット6食、防寒アルミシート)
    (全キャンパス合計)
    ※東京都の帰宅困難者対策ガイドラインに基づいて備えています
  • 3.52億円
    東日本大震災学費等減免総額
    (適用件数449件)
    ※2011年度~2020年度の在学生・新入生の総計
  • 2.15億円
    東日本大震災における学内寄付・義援金・救援金
    • 東日本大震災で被災した本学学生への支援及び復興支援活動への寄付(2011年3月~2013年3月) 約1億9,000万円
    • 一般被災者への義援金(2011年3月~12月) 約570万円
    • 早稲田大学校友会東日本大震災救援金(2011年3月~12月) 約1,900万円
  • 延べ649
    8,749
    復興ボランティア派遣回数・人数
    2011年から2019年の期間にWAVOCが派遣したボランティアの人数と派遣数
  • 10か条
    学生災害支援ボランティアの心得
    第1条
    ボランティア保険(災害プラン)に入る
    第2条
    不眠不休で頑張らない
    第3条
    被災地では信頼できる人と一緒に行動する
    第4条
    まずは相手の話を共感的に聞く
    第5条
    被災者が自分たちでやる仕事を取らない
    第6条
    涙が止まらなくなったら活動をやめる
    第7条
    できないことは「出来ません」とはっきり断る
    第8条
    相手の感情に巻き込まれ過度な哀れみや同情をしない
    第9条
    子どもと遊ぶときなどは過度に喜ばせようとしない
    第10条
    ボランティア活動の運営について批判はしない

Facts & Photos

早稲田大学の復興の記録